2010年12月22日水曜日

何よりも先に

 3人制を覚える前に、2人制・・・

そんな気持ちで2人制3試合に挑みましたが
結果は、ボロボロでズタズタのヘトヘトでした^^

1試合目PLに入り、BUには「大きな先輩」
事前に『外野の打球判定は、すべてPLの責任』と決め
特にフォーメーション等で、戸惑うこともなく
比較的スムーズに試合は終了しました。

2試合目は、自分がBUに入ったのですが
それはそれは、お粗末な結果でした・・・

いい角度をとりながら、できるだけ近づいて

意識して挑んだつもりだったのですが
それ以前に・・・
もっともっと重要なことが出来ていませんでした。

それは・・・

《止まって見てない!》

足は止まっているが、頭がブレてるから
本当の意味で「止まってない」と指摘されました

・プレイの予測が遅い
 ↓
・距離も角度も不十分
 ↓
・プレイが見えず、最後に動く

こんな悪い連鎖が起こるんでしょうね。。。

☆先輩いわく・・・
「プレイの予測」や「距離と角度」は
経験を積んで覚えるしかないけど
「止まる」ことは、自分の意思でできる!
現に「投球判定」の時は、止まってるから
同じことをすればイイんだよ!と・・・

たしかに、本当の意味で「止まる」には勇気が要ります
自分では「止まる」ことは出来てると勘違いし
次のレベルの「距離と角度」を気にしすぎ
最も大切な【基本中の基本】を疎かにしていたようです。。。


そんな時、タイムリーな情報が飛び込んできました。


******

先日、宮崎で開催されたアンパイアスクールに参加してきました。
講師は4名。A委員長、K山さん、Y野さん、S納さんでした。
スクールのスケジュールにはさまざまなメニューがありましたが、
A委員長のおっしゃる5つのポイントにスクールの意図が凝縮されていました。

1.プレーやボールに正対する。

2.止まって見る。

3.角度を意識する。

4.判定を急がない。

5.プレーを待ち受ける。(プレーを追いかけない。)

*****

このメルマガを読んで、あらためて考え直すことができました。
2人制や3人制のフォーメーションを学ぶことよりも先に
このような「基本」を理解し、実践することが何よりも大切なんだと・・・

2010年12月3日金曜日

続・三人制を学ぼう!完結編?

それは・・・・

他の「審判員」の動きも必ず見ることです!

選手(野手・走者)とボールを見ることで
ある程度、プレイを【読む】ことは出来ると思います

しかし、審判員同士で同じ状況であっても
まったく同じ「読み」で動くとは限りません

自分の意思を、相手に伝えてから動くことによって
クルー全員の動きがスムーズになり
余裕を持って次のプレイに対処することが出来ます

余裕があれば、たとえ「読み」が外れたとしても、
慌てることなく冷静に対処する事も出来るでしょう

”打球”と”野手”と”審判員”を見てから
プレイを読み、最適なポジションを先回りし
正確な判定をすることが、最大の目的

審判に求められるのは
正しい《フォーメーション》を守ることでは無いんです!
正しい《ジャッジ》をすることなんです!

しかし・・・

3人制フォーメーションは・・・

まだ上手くまとまらないんです・・・(××)


『4人制から、一人減らした、3人制』
で、考えるからダメなんですね


『2人制から、一人増やした、3人制』
を、考えることにしました^^


3人で、ひとり「Going Out」すれば2人になります

って、ことで・・・

日曜日に、2人制に挑戦してきます!



2010年12月1日水曜日

続・三人制を学ぼう!後編

スタートポジションと「打球判定の責任範囲」を覚えたら
次は、打球を追うか?留まるのか?を判断します

3人制だからといって、打球を追うことに消極的ではダメなのですが
どんな打球もすべて追っていたら、最後まで持ちません^^

そこで、このテクニックを用います。

Pause(ポーズ):打球が打たれたら”一瞬”その場に留まる
Read(リード):打球から目を切り”野手の動き”に注意を傾ける
React(リアクト):次のプレーを”読み”効率的に行動する

《トラブルボール》と判断したなら、迷わず「Going Out」
《イージーボール》と判断したなら、あまり追わず

いい角度をとりながら、できるだけ近づいて

「フェアorファウル」「キャッチorノーキャッチ」を判定します

3人制では「Going Out」 する打球なのか?留まるのか?
この判断が4人制の時よりも、とても重要になります

なぜならば・・・

1塁-2塁-3塁-本塁

この4つのベースをカバーするフォーメーションが
この瞬間にスタートするからなのです

3人でカバーするのか?2人なのか?
もしかしたら1人なんてことも・・・ありえますね^^

では、次のような「打球」をイメージして下さい

(1)ライン際に落ちそうな打球
(2)外野手の正面手前でバウンドしそうな、強い打球
(3)外野手が前進しダイビングキャッチしそうな、低い打球
(4)右中間ど真ん中を破りそうな、大きな打球
(5)2塁ベース後方ややライトよりにあがった、高い打球
(6)ライトフェンスを越えそうな、ホームラン性の打球
(7)外野手の定位置に上がった、平凡な打球

どの打球は「Going Out」すべきなのか?
簡単にイメージできると思います
しかし、実際のグランドではどうでしょうか・・・

少年野球なのか?高校野球なのか?
走者のスピードは?野手の肩の強さは?
グランド設備は?天候は?

その場の条件により変わってきますよね
低学年の少年野球なら、外野フライならトラブルボールなんて・・・ね^^

Pause(ポーズ):Read(リード):React(リアクト)

このテクニックは必ずマスターする必要があります

で・・・もうひとつとても意識しなければならない

最重要課題があります。

それは、なにか・・・


ずばり!


続編で。。。^^


2010年11月29日月曜日

プロテクター2

前回は、チェスト・プロテクターを紹介しましたが
マスクもレガースも、調子に乗ってついでに公開^^


ダイアモンド・ジェラルミンマスク

パッドは、Wilsonリプレースメントパッドに交換


レックガード(レガース)はSSKのダブルカップ


プレートシューズはミズノ
特にメーカーのこだわりもなく

なんとなく・・・

気に入ったモノをそろえました

機能性・デザインとも、十分満足のいくものです



これにチェスト・プロテクターを新調すれば・・・完璧^^



2010年11月28日日曜日

プロテクター

現在使用しているチェスト・プロテクターは
先輩から譲り受けたこのモデル

社会人軟式でも十分な防御性能はあると思います。
高校硬式でも使用してますが、運良く^^
いまだ直撃の経験はありません!

そろそろワンランク上のモノが欲しくなり
ただいま、物色中!


こっちが、Wilsonゴールド



こっちが、Wilsonプラチナ



どっちにしようかなぁ・・・


2010年11月24日水曜日

続・3人制を学ぼう!

次に1BU・3BUどちらか一人が「inf内」に入るのですが
「inf内」に入るのはどちらのBUなのか?
簡単に言ってしまいますと・・・
【フォースの状態】と【それ以外】に2分されます

《2》3BUが「inf内」に入るケース
☆2・3塁間の内野内(ショート側)☆


■走者一塁
■走者一・二塁
■走者一・三塁
■走者満塁

1塁に走者がいる、この4パターンが【フォース状態】です
この場合は、3BUが「inf内」に位置します



《3》1BUが「inf内」のケース
☆1・2塁間の内野内(セカンド側)☆


■走者二塁
■走者二・三塁

この2パターンが【それ以外】になり
1BUが「inf内」に位置するケースとなります

BUが「inf内」に位置する時のポジションですが
【2人制マニュアルから引用】しますと
本塁とピッチャーズマウンドの18フィートのサークルの右(左)端を結ぶ
ラインの延長線上で、かつ図のとおり2つのラインの中間地点に位置する


個人的な感覚ですが、4人制ポジションよりも
本塁へ近い位置になるのではないでしょうか?
実際にグランドに立たないと、なんとも言えませんね・・・^^

ここまでかなり大雑把になりますが・・・
3人制BUのポジションをまとめると


《1》【走無し、三塁】・・・どちらも外
《2》【フォース状態】・・・3BU内
《3》【二塁、二三塁】・・・1BU内

この3ポジションからスタートします
何よりも先に、この3パターンを理解しましょう!

3人制を学ぼう!

前回の投稿から、いつの間にか6ケ月経ちました・・・
月日が経つのは早いもので、最終戦を先日行いました^^
1試合PLを担当し、2試合目に「3人制BU」に挑戦してみました。

なんとなく・・・ではマズイので、このオフの間に
3人制メカニクスを習得できるように、ここで考えをまとめてみます
もちろん、覚えるには「実践」しか無いと思いますが
グランドに立つ前の「準備」程度にはなるでしょう^^


では、3人制メカニクスを理解するのに
最初に何から覚えなければいけないのか?

4人制の場合は、「打球判定の責任範囲」を最優先に考えましたが
3人制でも同じ事が言えると思います。

3人制では、4つのベースを、3人でカバーしますので
まずスタート時の「ポジショニング」から覚えます
走者の位置により、ポジションが「3」パターンで分かれます

《1》1BU・3BUどちらも「ファウルテリトリィ」に位置するケース
☆1塁・3塁手の3~4m後方のライン外側☆
■走者無し
■走者三塁


このように、走者無、走者3塁の時は

☆センター(前後含む)からライト側の打球判定は、1BUの責任
☆センターからレフト側の打球判定は、3BUの責任、となります・・・

次回は、BUが「inf内」に位置する2ケースを考えてみます。

もしかしたら・・・

半年後かも・・・^^

2010年5月11日火曜日

フォース・プレイ(応用編1)

GW期間中は天候に恵まれ
絶好の野球日和が続きました\(^O^)/
わたしは、中学生軟式の大会に参加し
2試合1BUを務めることが出来ました。

2日間で多くの「ファースプレイ」をジャッジしましたが
本当に際どいプレイは、ほとんど無く
送球が逸れるケースのほうが多く感じました。

内野エラーの6~7割は「悪送球」が原因と云われますが
特に1塁への悪送球は、その機会も多い分
正確なジャッジをする上で、送球にあわせ
自分のポジションを『アジャスト』する必要が生じます。



■送球が(ベース上)高く、1塁手がジャンプした場合
■送球が、本塁側に逸れ、タッグプレイになりそうな場合

この様な送球に対しては、
「本-1塁ライン側」にアジャストします

・1塁手がジャンプ後に、ベースを踏む足
・打者走者が、ベースを踏む足

どちらが速いか判断するには
同一視野で見ることが重要になります。

内野内に入り込んで、ベースを見るよりも
ライン際に近づき、ベース全体が見える位置が
ベストポジションだと思います。

また、送球が本塁側に逸れて
1塁手が、打者走者にタッグするような場合も
角度があるよりも、ライン側にアジャストし
タッグ面と、ベース全体が見えるポジション取りが
ベストポジションと思って実践しています。

このように、野手の送球の『質』を判断し
ポジションを移動し、ジャッジする事が
正しい判定をする為の唯一の方法だと思います

どこで?どのようなプレーが起こるのか?

普段のどんな些細なプレイでも

ここがベストポジションだったのか?
もっと良いポジションは無かったのか?

常にその場で復習し、次のプレイに活かし
多くの経験を積むしか、上達する方法はありませんね(^^;)

2010年4月27日火曜日

フォース・プレイ実践編

わたしが実践している 「フォースプレイ」の見かたで
意識しているポイントをいくつか書いてみます。

例:三遊間のゴロのケース

1)打球方向にステップ
・「アングル90」を意識して、内野内に数歩切り込む
・野手が捕球する前に、打球に正対し止まる

2)体を先に、1塁へ正対
・左足1歩引き、体をターンさせ、1塁に正対
・・・<顔はまだ、野手を見たまま>・・・
・野手が送球する姿を見て、送球の【質】を判断

3)1塁手・1塁ベース付近の全体像を見る
・送球の質と、1塁手の動きから、どんなプレイが起こるか判断
①ナイスボールなのか?
②低い送球か?高い送球か?
③本塁側に逸れるか?ライト側に逸れるか?

☆ここがとても重要なポイントになります

内野手が1塁に送球した瞬間と、1塁手の動きから
どんな送球になり、どんなプレーが起こるか?
瞬時に判断し、次の動きを選択しなければなりません。
送球の質によって、タッグ・プレイに変わったり
自分の位置からでは、プレイが見えない場合が発生します。
ですから、プレイにあわせたポジションに
速やかに移動しなければ、正しい判定が出来なくなります。

①ナイスボールのケースで進めますが

4)1塁ベースに正対
・その場で「ハンズ・オン・ニーズ・セット」に構える
・三脚をイメージし、顔がぶれないようにする
・この時、ボールから目線を切り、ベースを直視する

5)「アウトになる3つ条件」を判断
■打者走者の蝕塁
■1塁手の蝕塁
まず、この2点をしっかりと『眼』で確認
■捕球の時期
グラブを見ないで、捕球音を『耳』で聞く
「ドスッ!」ベースを踏む音・・・
「パシッ!」捕球する音・・・
このように、タイミングは『音』で判断

ベースを踏む『音』が先ならば、
アウトの条件を満たしていないので「セーフ」をコール

・捕球の『音』が先に聞こえ
・1塁手の足が正しく蝕塁し

この時点で、顔をベースから、ボールを捕球したグラブに移し

・ボールの完全確保を確認し

3つの条件が揃ってから「アウト」のコールをします。

「アウトはゆっくりコール」する・・・

講習会などで、よく聞く言葉ですが
これらの確認作業を、ひとつずつ行なうと
必然的に、適当な「間」が生まれると思います。

また「同時はセーフ」とよく聞きますが
わたしは「同時などありえない」と思っています(^^;)

ウルトラスロー再生ビデオや超高速カメラなどの
ハイテク機種を駆使し、100分の1秒を争う
競馬の「鼻差」じゃないんですから・・・
自分の『眼と耳』を信じて、ジャッジするしかありません!

「同時はセーフ」と、考えると
際どいプレイは全部「セーフ」にして
逃げちゃうかもしれないので・・・・
あえて「同時はありえない!」と、宣言します(^-^)g”

こんな感じで「フォース・プレイ」をジャッジしていますが
少年野球でも、十分に実践可能な方法だと思います

騙されたと思って1度お試し下さい!
ただし、失敗しても責任は持てませんが・・・

2010年4月24日土曜日

フォース・プレイ

[第82回 選抜高校野球決勝]
日大三(東京) VS 興南(沖縄)
延長12回の試合でしたが、
両チームあわせ34個の内野ゴロがありました。

1イニング平均≒1.4回。
普段の試合でも、約半分近くのアウトが
「1塁フォースプレイ」ではないでしょうか。

セーフ?アウト?どっちだ?!

この一瞬に、球場にいる全ての人々が
1BUのジャッジに注目します
その中でも、非常に際どいプレーに対しては
注目度が何倍にも跳ね上がります!

とくに少年野球では、応援団の席が非常に近く
お母さんの歓声に、恐怖を覚える人も多いとか・・・(^^;)
では、そのギリギリのプレーを見極め
自信を持ってジャッジするには「基本」の習得が必須。

では、どこを見なければなならいのか?

「アウトになる3つ条件」
■走者が1塁到達前に
■ボールを保持し
■体の一部を蝕塁(または走者にタッグ)

ひとつでも条件が揃わなければ「セーフ」ですので
この3つを見極める必要があります

『アングル90』


講習会などで、聞いたことはありませんか?

1塁への送球ラインに対し
直角の位置からプレーを見る。

アウトになる3つの条件が
1番見やすい位置と、云われていますが・・・

なんでだろう?と、
「基本」の意味と目的を
もう一度深~く考えましょう(^-^)g”

2010年4月16日金曜日

捕手席

ベースボールマガジン社
ベースボールクリニック:4月号
http://www.fujisan.co.jp/Product/5783

2010年度改正規則解説
麻生紘二:日本野球規則委員会委員の記事より




「キャッチャースボックスは、もともと1954年までは
図1の通り、三角形でした。
それが、故意四球が多過ぎて野球が面白くない、
試合時間が長引く、打者のバットが到底届かないところに捕手が構えて
ベースボールが持つ本来の、打って、走るスポーツの醍醐味が
損なわれるといった野球ファンの不満を買って
1955年に今の矩形に改正になり、捕手は狭いところに
押し込められる格好となりました」・・・・



キャッチャーボックスから足を出すな! 


春の選抜大会では、あまり徹底されていなかったようですが
夏の甲子園では、是非徹底して欲しいですね。
そうなれば、少年野球にも普及すると思います


>ベースボールが持つ本来の、打って、走るスポーツの醍醐味

やっぱ、コレだね~┐(´~`)┌

少年野球のあるべき姿は!

2010年4月14日水曜日

続・オーバーラン

次の場合、走者はアウトとなる。
7・08(j )
走者が一塁をオーバーランまたはオーバースライドした後、
ただちに一塁に帰塁しなかった場合。

一塁をオーバーランまたはオーバースライドした走者が
二塁へ進もうとする行為を示せば
触球されればアウトとなる。
また、一塁をオーバーランまたはオーバースライドした走者が、
ただちに帰塁しないでダッグアウトまたは
自己の守備位置に行こうとした場合でも、
野手が走者または塁に触球して、アピールすればアウトとなる。


「ど素人審判さん」のコメントがズバリ正解です。
また、『一塁を駆け抜けた打者走者のその後の走塁行為』の確認と
鋭い指摘もありました。

実は、ここが1番強調したかったことなのです(^^;)
誰が判断するか?基準はなにか?

実際に、その走者が進塁する意志があったかなど
正確には本人しか解らないと思います。

もし走者と野手が接触した場合
インターフェアなのか?オブストラクションなのか?
判断基準はあるのですが、最終的には
審判員が、そのプレーを見て
その場でジャッジしなければなりません。

「二塁へ進もうとする行為」

では半歩はいいのか?上体だけならいいのか?

その判断は、すべて審判員に委ねられています。

そのために、出来るだけプレイに正対し
そのジャッジの信頼性を高めなければいけないのです。



走者無しでの、内野ゴロ(悪送球)の場合
PUは、スリーフットライン付近まで駆け上がり
打者走者の走路と、悪送球になったボールの
行方を確認しなければなりません。

1BUは「セーフ」のコール後すぐに
走者の行為を確認しなければなりません。
悪送球の場合は、inf内に移動し
ボール→ベース→自分のラインをキープし
次のプレイに素早く正対します。

この用な、基本と云われる行動を
ひとつひとつ疎かにせず、確実にこなすことが
ジャッジの信頼性を高めることに繋がる。

と・・・・

常々、諸先輩方に教えて頂いていますが
なかなか思うように実践出来ませんね(x_x)

2010年4月12日月曜日

オーバーラン

≪1塁へのオーバーラン:A≫

打者はサードゴロを打ち、1塁へ全力疾走。
サードからの送球が逸れ、打者走者は1塁をオーバーラン
打者走者は、2塁へ進塁しようとスタートしたが
ライトのカバーが早かったので、ファウル地域で立ち止まり
1塁へ戻ろうとしているとき、タッグされた。



≪1塁へのオーバーラン:B≫

打者はサードゴロを打ち、1塁へ全力疾走
送球が1塁ベース手前側に高く逸れ
1塁手を避けた、打者走者は、ベースを踏んだ後
勢い余って体勢を崩し、フェア地域で転倒。
あわてて1塁へ戻ろうとしたとき、タッグされた。


2・57 OVERSLIDE or OVERSLIDING
「オーバースライドまたはオーバースライディング」

攻撃側プレーヤーが、滑り込みの余勢のために塁から離れて、
アウトにされるおそれのある状態におかれる行為をいう。
本塁から一塁に進む場合には、直ちに帰ることを条件として、
滑り込みの余勢のために塁を離れることは許されている。

このように、1塁へのオーバーランは規則で認められていますが

Aのケース、Bのケースで

もしも、あなたが1塁塁審であったら
どのようにジャッジしますか?

2010年4月10日土曜日

タイムプレイ

球審の大事な仕事の中に
「タイムプレイ」の判定があります



写真のシーンは、二死満塁から打者が三塁線を破る打球を放ち
2塁走者が本塁へ、1塁走者が3塁へ滑り込んでいます。

打球を処理した左翼手は3塁へ送球し
まさに、1塁走者に対しタッグプレイが行なわれています。

ここで注目して頂きたいのは
球審の「目線」と「ポジション」です。

2塁走者の”本塁到着”と、1塁走者の”アウト”のタイミングを
同一視野に収め、どちらが速いか確認しています。

規則:4・09(a)
三人アウトになってそのイニングが終了する前に、
走者が正規に一塁、二塁、三塁、本塁に進み、
かつこれに触れた場合には、そのつど1点が記録される。

【注一】第三アウトがフォースアウト以外のアウトで、
そのプレイ中に他の走者が本塁に達した場合、
球審は、その走者にアピールプレイが残っているか否かに関係なく、
本塁到達の方が第三アウトより早かったか否かを明示しなければならない。

これが「タイムプレイ」です。

このプレーが仮に、3塁で「アウト」が宣言され、
そのアウトの”瞬間より先”に、走者が本塁へ到達したと判断した場合
得点は認められますが、「アウト」が先と判断した場合は無得点となります。

「アウトの時」は

【アマチュア内規】
②アウトの時機
アウトの成立する時機は、審判員が宣告したときではなくて
アウトの事実が生じたときである。
第三アウトがフォースアウト以外のアウトで、
そのアウトにいたるプレイ中に走者が本塁に達するときなどのように
状況によっては速やかにアウトを宣告しなければならない。

【JSBB:競技者必携(規則適用上の解釈)】
(3)アウトの時期(第三アウトと得点の関係)
アウトの時期は、審判員が”アウト”の宣言をした瞬間ではなく
プレイが終了した瞬間である。
【注】球審が、プレイ終了時点が確認できない場合は
アウトの時期は審判員が”アウト”を宣言した時点としなければならないから
得点に関係のある第三アウトの場合には
審判員はアウトの瞬間に速やかに宣言しなければならない。
この場合に落球したような場合は宣言の訂正となるが、やむを得ない。

どちらも「プレイが生じた瞬間」を示していますので
球審は、≪走者の本塁到達≫と≪タッグの瞬間≫を
同時に見なければなりません。
そのためのポジショニングも、とても重要になりますね。

そして、このタイムプレイにはキメポーズがあります

得点が認められた場合、ホームプレートを指差し
”That run scores!That run scores!”「1点」と宣言し
”Score that run!”「1点」とバックネットに向かい示します

得点が認められない場合
”No run scores!No run scores!”と
両手を頭上で交差するように振り、無得点を示します!

この『タイムプレイ』
1度でいいから、カッコよく決めてみたいですね~(^^;)

2010年4月6日火曜日

アマチュア野球内規

先週、審判講習会を行い、2010年度の
「公認野球規則」と「競技者必携:全軟連」を頂きました
2008年には「アマチュア野球内規」の小冊子がありましたが
今年度の配布はないようです

アマチュア野球内規
〔規則適用上の解釈〕2009年2月修正

①審判員がインプレイのとき使用球を受け取る
②アウトの時機
③最終回裏の決勝点
④二死、四球暴投、決勝点で打者一塁へ進まず
⑤正式試合となる回数
⑥次回の第一打者
⑦オブストラクションの厳格適用
⑧打者の背後にウエストボールを投げる
⑨アピールの場所と時機
⑩ワインドアップポジションの投手
⑪投球する手を口または唇につける
⑫投手の遅延行為

『平成21年度:高校野球審判の手引き』より抜粋

①~⑫項目となっていますが、
ストライクゾーンの下限が規則書通りになったので
2008年度版から削除されました。


「全日本軟式野球連盟(J・S・B・B)競技者必携」にも
(1)~(21)項目の「規則適用上の解釈」が存在します

こちらは非売品ではありますが、
ネットオークションで見かけることもあります(^^;)


◇公認野球規則
◇JSBB:競技者必携
◇高校野球審判の手引き

この3つが手元にありますが、
微妙に違いを感じています・・・・

2010年3月30日火曜日

スクイズプレー時の妨害:5、6

5:3塁走者が、正規の投球にストライクゾーンで当たった場合
6:正規の投球を、ホームベース上で捕手が捕球した場合

5のケースは、攻撃側にペナルティは無いので
妨害とは違うような気もしますが・・・

◇6・05(n)◇
二死、2ストライク後本盗を企てた三塁走者が、
打者への正規の投球にストライクゾーンで触れた場合
このさい打者は "第三ストライク" の宣告を受けてアウトとなり、
その走者の得点は認められない。
しかし無死または一死であれば、打者は
"第三ストライク" の宣告を受けてアウトとなり、
ボールデッドになるが、その得点は認められる。

【注】 
無死または一死の場合には、他の塁の走者にも、
次塁への走塁行為があったかどうかに関係なく、
一個の進塁が許される。(5・09参照)

5・09(h)
 正規の投球が、得点しようとしている走者に触れた場合 ― 各走者は進む。


正規の投球が、走者に当たれば”ボールデット”となり
各走者は1つの安全進塁権を得え
走者に当たった投球がストライクorボールを
打者には通常のカウントをする。

なかなか、見ることが出来ないプレーだと思いますけど・・・(^^;)


次に6のケースです
これは、守備側の妨害行為になります

状況は
無死2・3塁 1B-1Sからの3球目
三塁走者は、スクイズプレーでスタート
この時、2塁走者はスタートしませんでした
打者は、バントしようとした時
捕手が、ミットをホームベース上まで出し
打者のバットに触れ、バント出来なかった場合です。

いわゆる、インターフェア:打撃妨害です6・08(c)
打者に1つの安全進塁権が与えられるのですが
3塁走者はどうなるのか?

◇7・07◇
三塁走者が、スクイズプレイまたは盗塁によって得点しようと試みた場合、
捕手またはその他の野手がボールを持たないで、
本塁の上またはその前方に出るか、
あるいは打者または打者のバットに触れたときには、
投手にボークを課して、打者はインターフェアによって一塁が与えられる。
このさいはボールデッドとなる。

【注一】
捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出るか、
あるいは打者または打者のバットに触れた場合は、すべて捕手のインターフェアとなる。
特に、捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出た場合には、
打者がバッタースボックス内にいたかどうか、
あるいは打とうとしたかどうかには関係なく、捕手のインターフェアとなる。
また、その他の野手の妨害というのは、たとえば一塁手などが著しく前進して、
投手の投球を本塁通過前にカットしてスクイズプレイを妨げる行為などを指す。

【注二】
すべての走者は、盗塁行為の有無に関係なく、
ボークによって一個の塁が与えられる。

【注三】
本条は、投手の投球が、正規、不正規にかかわらずに適用される。

【注四】
投手が投手板を正規にはずして走者を刺そうと送球したときには、
捕手は本塁上またはその前方に出ることは、正規なプレイであって、
打者がこの送球を打てば、かえって打者は守備妨害として処置される。


このように、得点しようとした時の妨害行為には
投手にボークも課し、2重のペナルティを与えます。

この場合、各走者は”ボーク”にて1つ進塁し
打者は、打撃妨害で1塁に進塁しますので
得点1、無死1・3塁、次打者からの再開となります。

しかし、投手がプレートを外して、走者をアウトにしようと送球した場合は
バントしようとした打者の妨害となり、3塁走者がアウトになります。


また、打者の背後にウエストする事を禁じる規則もあります

「アマチャア野球内規⑧」
投手がスクイズプレイを防ぐ目的で意識的に打者の背後へ投球したり
捕手が意識的に打者の背後に飛び出したところへ投球したりするような
非スポーツマン的な行為に対しても、規則7・07を適用し
走者に本塁を与え、打者は打撃妨害で1塁へ進ませる。

打者の背後へウエストするシーンを
YouTubeで見たことあるのですが・・・・(^^;)

2010年3月23日火曜日

スクイズプレー時の妨害:4

ケース:4【1死3塁、1B-2S】

投手の投球は、外角低目の変化球
打者はスクイズを試みましたが
ベース付近でバウンドしたため空振り
捕手は胸に当て、前に落とした球を拾い
三塁走者へタッグしようとしたとき
打者の妨害行為があった場合

このケースは、第3ストライクの投球を
捕手が「正規の捕球」を出来なかった事が重要です

この時の打者の身分は・・・

「第3ストライクの宣言」は受けているが
「アウトの確定」は、なされていない打者

簡単に言うと、「振り逃げの打者走者」です

あくまでも「打者走者」の身分ですから
前記した≪ケース:2≫と同じ状況になります。

◇7・09(a)◇
第三ストライクの後、打者が投球を処理しようとしている捕手を妨げた場合。
【注】
① 第三ストライクの宣告を受けただけでまだアウトになっていないか、
または四球の宣告を受けて一塁へ進むべき打者走者が、
三塁からの走者に対する捕手の守備動作を妨害した場合は、
その打者走者をアウトとし、三塁からの走者は、
投手の投球当時占有していた三塁へ帰らせる。
その他の各走者も、同様に帰塁させる。


また、走者が1・3塁や満塁だった場合
「振り逃げ」は出来ないので、打者走者の妨害ではなく
「アウトになった打者」の妨害になり
≪ケース:3≫の状況と同じになります


スクイズプレーでの、本塁付近における
攻撃側の妨害は、大きく分けて4パターンあります

■打者の反則打撃・・・打者アウト・走者戻る
■打者の妨害・・・打者は継続・走者アウト
■打者走者の妨害・・・打者走者アウト・走者戻る
■アウトになった打者の妨害・・・走者もアウト

カウントによって、措置も変わりますので

「誰」の妨害行為か?

ここを見極めることが大切になりますね!

先輩いわく・・・

「タイム!(打者か?)」
「タイム!!(打者走者か?)」
「タイム!!!(アウトの打者か?)」

と・・・3回タイムを連呼し
その”間”に適用規則を思い出すそうです(^^;)




2010年3月21日日曜日

スクイズプレー時の妨害:3

ケース:3【1死3塁、1B-2S】

バッテリーはスクイズを警戒し外角にウエスト
打者はバットに当てるこたが出来ず空振り
捕手は、正規に捕球したが、体勢を崩した打者と接触
3塁走者は、その隙に本塁へ到着

このケースで1番注意する事は?
ズバリ、ボールカウントです。

1B-2Sからの、空振りですから
第3ストライクを捕手が「正規の捕球」で
打者は「三振」でアウトが成立してることです。

「誰」が妨害をしたか?

打者の妨害ではあるのですが、
すでに三振の宣言を受けているので

「アウトになった打者」の妨害になります

適用規則は

◇7・09(a)◇
第三ストライクの後、打者が投球を処理しようとしている捕手を妨げた場合。

【注】②
第三ストライクの宣告を受けて6・05(b)または
同(c)でアウトになった打者が、
三塁走者に対する捕手の守備動作を妨害したときは、
7・09(e)によって三塁から帰ってきた走者もアウトにする。

◇7・09(e )◇
アウトになったばかりの打者または走者が、
味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、
あるいは妨げた場合は、その走者は、味方のプレーヤーが
相手の守備を妨害(インターフェア)
したものとして、アウトを宣告される。(6・05m参照)


打者の妨害ではありますが、ペナルティの対象を
すでに「アウトになった打者」では無く
プレーの対象である3塁走者に与える規則です。

今回のケースは
・打者は三振でアウト
・走者は「打者のインターフェア」でアウト

ダブルプレーで、攻守交替となります

2010年3月20日土曜日

スクイズプレー時の妨害:2

ケース:2【1死走者3塁、1B-1S】

バッテリーはスクイズを警戒し外角にウエスト
打者は、なんとかバットに当てたが、
打球の勢いは無く、ホームベースから少しだけ前に転がり
捕手がフェア打球を処理しようとしたところに
打者走者は”故意にスタートを遅らせ”捕手と接触

このケースで重要なのは
”故意にスタートを遅らせた”と
審判員が判断したことです

前記事≪三者択一≫で書いた【ナッシング】ではありません

捕手と接触した打者は、
打撃が完了し
≪打者走者≫扱いとなりますので
適用規則は

◇7・08(b)◇
次の場合、走者はアウトとなる
走者が、送球を故意に妨げた場合、
または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。

”打者走者”は守備妨害でアウトとなり

◇2・44◇
【原注】打者走者が一塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、
すべての走者は投手の投球当時占有していた塁に戻らなければならない。

三塁走者は、3塁へ戻り
2死走者3塁、次打者からのプレー再開となります


参考規則
◇7・08(g)◇
次の場合、走者はアウトとなる
無死または一死で、走者が得点しようとしたとき、
打者が本塁における守備側のプレイを妨げた場合。
二死であればインターフェアで打者がアウトとなり、得点は記録されない。
(6・06c、7・09a、c参照)
 【注三】
本項は、本塁の守備を妨げたのが
打者であった場合に限って適用されるのであって、
打撃を完了して打者から走者になったばかりで、
まだアウトにならない打者が
妨害を行なったときには適用されない。
たとえば、スクイズバントをした打者が、バントした打球に触れるか、
または打球を処理しようとする野手の守備を妨げたために、
三塁走者が本塁でのアウトを免れることになったような場合には、
打者はすでに走者となっているから、6・05(g)、7・08(b)によって、
その打者走者がアウトとなり、ボールデッドとなって、
三塁走者を投手の投球当時すでに占有していた塁、すなわち三塁へ帰らせる。
打者が第三ストライクの宣告を受けただけで、まだアウトにならないとき、
および四球の宣告を受けたときの妨害に関しては、7・09(a)〔注〕に示されている。

インターフェア関連規則を読む上で、とても重要なのは

初めに「誰」の妨害なのか考え
次に「誰」にペナルティを与えるかを決めます

ここをしっかり理解し、難解も何回も読めば・・・(^^)
確実に規則を覚えることが出来ると思います。

2010年3月19日金曜日

スクイズプレー時の妨害:1

ケース:1【1死走者3塁、1B-1S】

バッテリーはスクイズを警戒し外角にウエスト
打者は、バッターボックスから片足を”完全”に出し
なんとか、バットに当て投手前に転がし、バント成功
その間に三塁走者は本塁へ到着
打者は、1塁へ走り出した。

こんな状況の時を、想像してみてください!

野球をはじめ、どんなスポーツでもそうですが
ルールに則って競技を進めるうえで
妨害行為などの、規則違反に対して
ペナルティが存在します

では、このケースはどのような反則行為があったか?

>バッターボックスから片足を”完全”に出し・・・ですので

◇6・06(a)◇
次の場合、打者は反則行為でアウトになる

打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合。
【原注】本項は、打者が打者席の外に出てバットにボールを当てた
(フェアかファウルを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている。

投球がバットに当たった時点で
反則打撃を行なったことになり
打者アウトの宣言をします。

では、3塁走者のどうなるのか?

◇2・44◇
INTERFERENCE 「インターフェアランス」(妨害)
(a)攻撃側の妨害
攻撃側プレーヤーがプレイしようとする野手を妨げたり、
さえぎったり、はばんだり、混乱させる行為である。
審判員が打者、打者走者または走者に
妨害によるアウトを宣告した場合には、
他のすべての走者は、妨害発生の瞬間にすでに占有していたと
審判員が判断する塁まで戻らなければならない。
ただし、本規則で別に規定した場合を除く。
【原注】打者走者が一塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、
すべての走者は投手の投球当時占有していた塁に戻らなければならない。

>投手の投球当時占有していた塁・・・3塁になります

『ケース1の場合』
打者は、反則打撃によりアウト
走者は、投球当時の3塁へ戻り
2死走者3塁、次打者からプレー再開となります

2010年3月16日火曜日

スクイズプレー時の妨害




先日、少年野球の練習試合で次の様なプレーがありました

1死3塁:初球のスクイズプレーです。
バッテリーはスクイズを警戒し、ウエストした投球に
打者は、ボックスから足を出しながら、スクイズを試みましたが
空振りし、その勢いでホームベースを跨ぎました。

打者には、「妨害」の意図はなかったと思いますが
ホームベースの頂点と、1塁側の角あたりを跨いで立ってしまいましたので
外にウエストした投球を捕球した捕手は、走者にタッグする事が出来ませんでした。

ここで、わたしが下した判定は
捕手の守備を妨害したとし、6・06(c)を適用し
打者を守備妨害(インターフェア)にてアウト。
走者を3塁へ戻し、2死3塁、次打者で再開しました。

***【6・06(c)】***
次の場合、打者は反則行為でアウトになる
打者がバッタースボックスの外に出るか、あるいはなんらかの動作によって、
本塁での捕手のプレイ及び捕手の守備または送球を妨害した場合。
しかし例外として、進塁しようとしていた走者がアウトになった場合、
及び得点しようとした走者が打者の妨害によって
アウトの宣告を受けた場合は、打者はアウトにはならない。
*************

しかし、家に戻りいろいろ調べてみたら・・・

***【7・08(g)】***
次の場合、走者はアウトとなる
無死または一死で、走者が得点しようとしたとき、
打者が本塁における守備側のプレイを妨げた場合。
二死であればインターフェアで打者がアウトとなり、得点は記録されない。
***********

まさに、今回のスクイズプレーは
このケースに該当していました・・・・

打者をインターフェアで、アウトにするのでは無く
3塁走者に対しペナルティを与えアウトとし、
打者はカウントを継続し、打席を続けるのが
規則の正しい適用だったようです。

6・06(c)のケースとは
走者1塁で、走者が盗塁を企てたときに
打者が空振りし、バッターボックスから足を出し
捕手の2塁送球を妨げた場合などに適用される規則です

昨年の春に、このケースを「何も宣言出来ずに」流してしまい
深く反省し、その後は2度ほど宣言する機会がありました。

今回も「コレだ!」と、先に頭に浮かびあがり
「3塁走者をアウト・・・」かな?とも、頭をよぎりましたが
「この規則はなんだっけなぁ~」と不安だらけの規則適用は避け
理解している「規則」を間違って適用してしまいました。

明らかな規則の理解不足です。
関連する規則の十分理解していなかった事が原因です。

ここで、この「スクイズ」に関連した規則を
いくつか掘り下げてみようと思います。

『1死走者3塁、1B-1Sからのスクイズプレー』
1:打者は、バントしたが、打席から足が出ていた場合
2:打者は、バントしたが、捕手の守備を妨害した場合

『1死走者3塁、1B-2Sからのスクイズプレー』
3:打者は、空振りし、正規の捕球後、打者の妨害にあった場合
4:打者は、空振りし、ショートバウンドで捕球後、打者の妨害にあった場合

『1死走者3塁、1B-1Sからのスクイズプレー』
5:3塁走者が、正規の投球にストライクゾーンで当たった場合
6:正規の投球を、ホームベース上で捕手が捕球した場合

続く・・・

写真は、WBCでもオランダvsドミニカのシーンです
打者は、捕手の3塁送球の邪魔にならないように、しゃがみこんでます。
こんなフェアプレーを、少年野球から覚えて欲しいですね

2010年3月11日木曜日

はじめてのグランド

審判講習会も終わり、今週末からいよいよシーズンが始まる!
そんな人も多いのではないでしょうか?

ついに「審判デビュー」する人も居ると思いますが
そんな「初めての審判」の方に、ぜひ伝えたい事があります

いきなり公式戦ではなく、初めは練習試合からチャレンジすると思いますが
殆どの方は、お子さんが所属するチームの試合ですよね?

ここで少し思い出して欲しいのです。
お子さんの「初めての試合」の時を・・・

もし、自分のお子さんが「初めて打席」に立ち
見逃し三振したら、どんな声をかけますか?

もし、初めて守備につき、フライがグラブからポロ・・・と
エラーしたら、どんな声をかけますか?

もし、思いっきり空振り三振し悔しがっていたら
どんな声をかけますか?

もし、捕れそうもない強いゴロに、横っ飛びにダイビングしたら
どんな声をかけますか?

もし、平凡な内野ゴロを打ち、のんびりダラダラと
1塁へ全力疾走しなかったら?

もし、捕れそうな打球も最初から諦め
一生懸命打球を追わなかったら?

初めて打席に立つ、子供も
初めて審判に立つ、大人も

同じ、「初めての試合」だと思いませんか?

ミスを責めますか?

手を抜いた事を責めますか?

フォーメーションが、あ~だこ~だ・・・
コールのタイミングが、どう~したこ~した・・・
角度だ!距離だ!なんだかんだ・・・
ルールだ!慣習だ!なんじゃそりゃ・・・

そんな事はどうでもいいんです。

とにかく、一生懸命走る!

自分が今、出来る事を全力でやる!

そして何よりも、楽しんでやる!

子供達のプレーを1番近くで見れるし
一緒にグランドを走れるんだから
楽しんじゃいましょう\(^O^)/

間違ったジャッジしたって
一生懸命走り回れば
子供達も、両チームの方も
観戦してるお母さん達も

きっと笑って許してくれますよ!


ただ・・・嫁さんは許してくれないかも((+_+))

2010年3月7日日曜日

リズムを覚える

スロット・ポジションとトラッキングを理解したら
次は、実践での「リズム」を覚えましょう!

先ずは、リラックスした状態で、ホームプレート後方に位置します
ここで、意識したいのは「マスクの装着」です。
通常マスクは、左手で脱着します。では何故でしょうか?

これにも明確な目的があります。
「アウト」のジャッジは、右手で行いますよね!
右手でマスクを外したら?かっこ悪いでしょ(^^;) 

次に、捕手の真後ろで「マスクをかぶらない」こと
試合球を確認しながら、捕手の脇側にそれた位置でマスクを装着し、
試合球を確認しながら、捕手の後方に位置します。
もしも・・・って事もないので、普段から意識しましょう!
【リラックス】



次に投手が試合球を保持し、プレートに位置したら
「オン・ザ・ラバー」にて、先に左足(スロット足)を踏み出し
スロット・ポジションの位置を決めます。
ここでも、試合球から目線は切りません。
【オン・ザ・ラバー】


今度は、投手が投球動作に入る前に
ポジションをアジャストします。
捕手の位置(内・外、前・後、高・低)にあわせながら
ホームプレート中心を越えない範囲でアジャストします。
【アジャスト】



そして、投手が投球動作に入り動き出したら
膝から沈み込み、頭の位置をセットします。
アゴの高さを、捕手の頭の高さにあわせますが
少年野球では、打者の身長、捕手の身長など
かなりの差が出るケースも多く困ることもしばしば・・・(^^;) 
【ゲット・セット】


しっかりと、捕手のミットで捕球されるまで目線だけで投球軌道を追い、
ホームプレートまで残像を巻き戻し確認してから、自信を持って
■ストライク時は、しっかりと立ち上がってからコール
■ボール時は、そのままの姿勢でコール
【コール】


コール後は、リラックスし次の投球に備えます。

リラックス→オンザラバー→ゲットセット→コール→リラックス・・・

この一連の流れを繰り返すのですが
一定の『リズム』で、スムーズにいけばゾーンも安定し
とても気持ちよく試合が進みます。

気持ちが安定すれば、ゾーンも安定する
ゾーンが安定すれば、気持ちも落ち着く相乗効果

ただし、その域に達するには???

とにかく、実践を繰り返すしか方法はありませ~ん┐(´~`)┌

「参考動画」

2010年2月28日日曜日

続・ルール昔話

さて、次に打席に立つのは、阪神村のガキ大将!
木の棒をブンブン振り回し打ち気満々です

読売村の投手も負けん気が強い男
思いっきり投げた球は、打者の足に直撃!
「投球が体に当たった!『Hit by pitch』(ヒット・バイ・ピッチ)」
*「デットボール」とは「プレイから外された球」の意
この時、球が転がってるの見た1塁走者は
2塁を走りすぎ、3塁へ走ろうとしたけど
球審は「体に当たった時点で、ボールデット!タイムじゃ!」
「当たった打者に1塁を与えるので、君は押し出されて2塁で止まれ」

2死1・2塁のチャンスです

続く5番打者は、2球ファールを打ち3球目をスイング!
「チッ」とかすかに木の棒に当たり、捕手の胸へ・・・
この球を、地面に落ちる前にミットで捕球し
3アウト・チェンジと思ったら
「ファール!ファール」と球審はコール
「ファール・チップは、最初にミットか手に触れた後
ミットで捕球すれば<正規の捕球>と認めるが
胸に当たったあとではダメなのじゃよ」

次に投じた低目の球を、打者は空振り
捕手はショートバウンドで捕球し、三振でアウトだと思い投手へ返球
打者も三振と思い、”丸い砂地”の場所から、渋々自分のベンチへ引き返します

ここで球審が「走塁放棄!バッターアウト!」

「第3ストライク目のショートバウンド捕球は
あんまりカッコよくないから・・・(^^;)
<正規の捕球>ではないとする!
1塁へ走る権利を放棄したからアウトじゃよ・・・」

今度は、読売村の攻撃です!

しかし、打者はなかなか打撃姿勢を取りません
右打席に立つか、左打席に立つか悩んでいます
球審は「速やかに両足をバッターボックス内に入れ構えなさい」と
これでも打者は打撃姿勢と取りません!
怒った球審は「ストライク・ワン!タイム」と、罰を与えました。
打者は小柄ですばしっこい子です
まともに打っても、力で負けそうなので
木の棒を振らずに、横に出し「セーフティ・バント」を繰り返しました
3球目もバントしましたが、球はファウル地域をテンテンと転がっています
「こいつ!わざと際どいコースをバント・ファールで逃げてるのか?」
「バントのファールはストライクである」
「ストライク3!ボールデット!打者アウトじゃ」

続く2番打者は初球を積極的に打ちにいき
キレイにセンター前に弾き返しました。

3番打者は初球を振りましたが木の棒には当たらず、
直接打者のおなかに当たり、球は転がっています。
1塁走者は、これを見て進塁出来ると思い2塁へ走り出そうと

球審は「体に当たったら、捕手は捕れないし」
「打者の体に当たった時点で、即ボール・デット!タイム」
「走者は、<投手の投球当時>の塁へ戻れ」
2球目はファールで、
3球目を空振り・・・

その時、狡賢い捕手は、ワザと落球しました
『コレを落とせば、2塁へ送球し、ダブルプレーを狙えるぞ(*´∀`)』

そんなズルイ考えを球審は許しません!凸(▼皿▼メ)
「ストライク3!バッターアウト!」

無死・一死で、走者が1塁にいるときは
第3ストライクを正規に捕球しなくても
自動的に打者はアウトとする
ただし、インプレーなので、走者は自由に進塁しても結構!

2死1塁で迎える打者は読売軍の大将!
力いっぱい振り回すのですが
ブンブンと2球続けて空振り
3球目は高目のボール球でしたが
コレも打ちにいき、思いっきり空振りしました!

捕手はこの球を捕れず、後ろの網の所まで・・・
球審「ストライク3!ノーキャッチ」
打者は考えました。

■第3ストライクを、正規に捕球
■無死・一死で、走者が1塁にいる

この2つの条件から考えてみると・・・
そうです!
”打者”は”走者”の身分になったのです!

1塁走者はこの隙に3塁まで進み、
打者は1塁へ到達しました。


続く・・・だろうか(^^;)

2010年2月25日木曜日

ルール昔話・・・・

昔々、ある寺の和尚さんは、とても困っていました。
子供達がいっつも、この寺に集まり
木の棒を振り回し、丸い球を投げて遊び、寺のモノを壊してしまう
時にはガキ大将同士が、縄張りを主張し
大喧嘩になることもありました。

この寺は、読売村と阪神村の間に存在するのですが
お互いの村は、あまり仲が良くなく争いが絶えません・・・

そこで和尚さんは、考えました!

囲いのある広場を作り、村長が指揮する子供達9人からなる
2つの軍団を、和尚の<権限>の元、ある規則に従って
戦わせることにしました。

各軍団は、相手よりも多くの「得点」を奪った軍団の勝利とする
「ベース・ボール・ゲーム」です^^

囲いの中に、4つのベースを置き
9人が守る場所、打者が立つ場所も決めます。
囲いから、ボールが出て無くなったりしたら
「ボールデット」とし、再度プレイをやり直しする。
打つ順番や、守る場所も両村長・和尚に伝え
本塁前に整列し挨拶でゲームが始まります

この和尚の名は「球審」と申しまして・・・

戦いは、球審の「プレイ」の声で始まり
まず投手が投球する。
その投球を、打つか打たないか打者が選択する。
攻撃側は、まず打者が走者となり、進塁し得点することに務める。
守備側は、打者が走者となるのを防ぎ、
走者になったら、進塁を最小限に留めるように務める。
打者が走者になり、全ての塁を正規に触れたとき、得点を認める。
攻撃側は、3人がアウトになれば、攻守交替する。
これを9回繰り返し、最終的に得点が多いチームが勝利。

いよいよ読売村vs阪神村の戦いが始まります!

「みんな!ボールで遊ぶぞ!プレイ・ボール」

初球・ど真ん中にきた球を、阪神村の1番打者は見逃しました。
球審は大きな声で「打てる球だぞ!ストライク」
次は大きく外れ「悪い球だ!ボール」

今度は打ったけれどとんでもない所に・・・
誰も捕れない「ファール」やり直し!
「プレイ」次の投球は、ど真ん中、しかし打者は見逃し・・・

球審は「3回も打つチャンスがあったのに・・・」
「ストライク3でアウト、次の打者に交代だ」

2番打者も3回空振りしましたが、
この球を捕手が捕れなくて、球は球審の後ろへコロコロと・・・
「これを捕れないんじゃダメだ!内野ゴロと同じ!走っていいぞ!」
慌てて捕手は球を拾い上げ、1塁へ送球。
走者が1塁を踏む前に、1塁手が足をベースに付き送球を捕り
和尚さんの弟子の「塁審」がどっちが速かったか判定しました。
「送球の方が先だ!君はアウト!」

これで2アウト!あと一人アウトにすれば攻撃できると思った読売村の投手は、
なかなか「打てる球」を投げません「ボール・ボール・ボール・ボール」

「四球も逃げてちゃだめだ!BASE ON BALLS」
打者は1塁へ進みました。


続く・・・・かも(^^;)

2010年2月21日日曜日

リターンマッチ

昨年春、先輩3人に連れられて
初めて挑んだ、高校野球審判

そのグランドに、本日行って来ました
3年生vs2年生の卒業記念送別試合です

昨年は、4人制でもアップアップ(--;)状態でしたが
今回は、いつもの先輩と2人制でリーターンマッチ!

前半5回までPU、後半はBUの2交代制
前回の反省点を試合前に打ち合わせし

■声のコミュニケーション

この1点をテーマに試合に挑みました
今年2回目の2人制なので、多少の余裕はありましたが・・・

ゴーアウトすべき打球を追えなかったり
打球判定はどっちだったかな?と、お見合いしたり
PUが3塁へ上がるケースって何だっけ?とか(x_x)

本格的に「2人制」を理解してる人から見れば
ナニやってんだ!と、
お叱りを頂くような動きばかりでしょうが
それなりに集中できたし、新たな発見を得ることも出来ました

4人制でもそうなのですが、
やはり「打球判定」が1番重要だと感じました。

*誰の責任範囲か?

*どの位置で判断すべきか?

*その後にどんなプレーが有り得るのか?

この3点をマスターしなければ
次のステップには進めないような気がします


コレを理解し、自然に反応できるようになるまで
繰り返し繰り返し、何度でも失敗し・・・・(x_x)
失敗を恐れずに、多くの試合に挑戦しよう!

こんなわたしを試合に誘ってくれる先輩に感謝!
試合を任せて下さるチーム・監督・父母会・選手達に感謝!

程よい緊張感を味わいながら、楽しく集中できた試合でした。
ありがとうございます\(^O^)/

2010年2月19日金曜日

三者択一

審判の仕事は判定にあります
「ストライクorボール」
「セーフorアウト」
「フェアorファウル」
「キャッチorノーキャッチ」など
二つに一つの判断が主な仕事ですが
時に「三者択一」の判断に迫られる事もあります




規則:7・09(j)





【原注】 捕手が打球を処理しようとしているときに、
捕手と一塁へ向かう打者走者とが接触した場合は、
守備妨害も走塁妨害もなかったものとみなされて、
何も宣告されない






ホームベース付近で起きる、打者走者と捕手との接触です

例えば、無死走者1塁、右打者が送りバントしたが
捕手の前に転がり、1塁へ向かう打者と
打球を処理しようとした捕手が接触し
球審は「何も宣言されない」と判断した時は

「ナッシング!ナッシング!インプレー!」

大きな声で宣言しなければなりません?(^^;) ?

このタイミングを逃すと、
「守備妨害だ!」「走塁妨害だ!」と・・・

野球のルールは、原則守備優先ですが
このケースだけは、インプレーなのです

以前参加した講習会の内容では
ホームべースから、2~3歩以内で
右打者の時だけに適用するとの事でした。
左打者の場合、すでに1塁方向にいるので
普通にスタートすれば、捕手との接触は無いと
また、捕手か打者のどちらかに、
【意図的な行為があったと判断】すれば
インターフェアorオブストラクションの宣言をします

誰が悪さをしたか?

しかし、この判断が非常に厄介で、躊躇したらダメ!
一瞬の出来事ですので、その瞬間を逃さず
「言い切る」しかないんでしょうが・・・・

まだまだ修行不足かな(〃_ _)σ∥・・・


2010年2月18日木曜日

第3ストライク

球審をやってみると「ストライクスリー!」と
カッコよく決めたいと思う事もあります・・・が
この「第3ストライク」はドラマを生むことがあります(^^;) 

「振り逃げ3ラン」

知ってる人も多いと思いますが、後味悪いですよね

じゃ「振り逃げ」って規則から見て
実際どうゆうことなのかと・・・考えてみました。

規則 6・05:打者は次の場合、アウトとなる
(b) 第三ストライクと宣告された投球を、捕手が正規に捕球した場合
(c) 無死または一死で一塁に走者があるとき、第三ストライクが宣告された場合

(b)は、通常の「三振」といわれるもの
(c)は、「振り逃げ」出来ないケースでの「三振」

そもそも規則書には「振り逃げ」なんて文字はみつかりません。
完全に、日本だけの用語なんでしょうね

では、「振り逃げ」ってなんぞや?

規則6・09:次の場合、打者は走者となる。
(a) フェアボールを打った場合。
(b) (1)走者が一塁にいないとき、
   (2)走者が一塁にいても二死のとき、捕手が
    第三ストライクと宣告された投球を捕えなかった場合。
【原注】 第三ストライクと宣告されただけで、
まだアウトになっていない打者が、気がつかずに、
一塁に向かおうとしなかった場合、その打者は
〝ホームプレートを囲む土の部分" を出たらただちにアウトが宣告される。

この(b)にあたるのが「振り逃げ」といわれるケースです
ここで、注意して読んで頂きたいのですが

フェアボールを打った場合と、「振り逃げ」といわれるケースは
どちらも「打者」が「走者」の身分になったって事なのです!

「振り逃げ」とは、何か卑怯な響きに聞こえますが
内野ゴロを打って、1塁へ向かうのと何の違いも無いんです
ただ、1塁へ先に達したとしても「安打」は記録されません・・・

振らなくても「振り逃げ」ですが(^^;) 
1番厄介なのが、「正規の捕球」の定義です
ここを理解していないと、とんでもないトラブルに
なりかねないので十分注意する必要があります。

少年野球では、比較的「振り逃げ」が多いので
わたしは、ジャッジも区別するようにしています

■正規の捕球場合
「ストライク・スリー!」でドアノックのジェスチャー

■正規の捕球で無い場合
「ストライクスリ~~!」で人差指を出し、手を高く挙げ
「ノーキャッチ」とコールするようにしています




昔は親指を立て「ストライク!バッターアウト!」と言ってた記憶がありますが
今そんな事したら、二度と審判に呼んでもらえません(x_x)!

2010年2月15日月曜日

インフィールドフライ


昨日、少年野球の練習試合で球審をやってきました
今年、1発目なので、いろんなテーマを意識して挑みましたが
なかなか思うようにはいかないもんですね・・・(^^;) 

そんな中、無死走者1・2塁、打球は平凡な内野フライ

「インフィールドフライ」 の宣言です

事前に、右手を左胸に当てサインを送りましたが
反応してくれたのは、1BU一人だけでした
試合前の打ち合わせ不足は、自分の怠慢です(x_x)

もし、この打球をセカンド君が落球し
1塁走者が、2塁へ進塁し
ボールが2塁へ送球されノータッグ!

しかし・・・・

タイミングがアウトなので
フォースアウトと勘違いし
「アウト!」と宣言したら・・・

走者は、審判に「アウト」と宣言されれば
たぶん、そのままベンチに引き返してしまうでしょうね

しかし、この1塁走者に対し「走塁放棄!アウト」と宣言できるでしょうか?

少年野球では、比較的多くトラブルになり得るケースだと思います。
子供達もしっかり理解出来ていない事もありますし
観戦のお母さん達などは「落ちた!走れ!」と絶叫するだろうし(^^;) 

そんな中、落ち着いて「ノータッグ・セーフ!!」と
余裕をもって宣言できる審判員になりたいですね。


確実にインフィールドフライの規則を覚えましょう!

■無死または1死で、走者1・2塁および満塁のケース
■インフィールドフライを宣言すれば、打者アウト
■内野手が普通の守備行為をすれば捕球できる飛球
(捕手・外野手も含む)
■バント飛球・ライナーは適用しない
■もしファールなら、取り消し(インフィールドフライ・イフ・フェア宣言)
■捕球しても、落球しても、インプレーは続く
■塁に付いてる走者に当たった場合、走者はアウトにならない
*7・08(f)【例外】により

まとめると、こんな感じでしょうか?

1番大切な事は
事前にクルー全員がサインで確認しあい
上の7つの項目を意識しプレーに対処することです

間違ったジャッジで、不必要な「アウト」を宣言したくはないですよね。
でも・・・間違って覚える事も沢山あります!(=^‥^=ゞ ポリポリ




2010年2月13日土曜日

トラッキング

スロットスタンスで頭を固定し
目線で投球の軌道を追う「トラッキング」
この技術をマスターできれば、投球判定は大丈夫!

トラッキングとは「追跡・追尾」の意味があり
文字通り「投球の軌道を追跡」することなのです


スロットスタンスでインサイドに構えたら
アウトコースの投球を、頭を動かして見ることはしません
あくまでも、頭は固定し「目線だけで追う」のです

よく言われていることは
「カメラを三脚で固定し、シャッターを押すように見る」
出来れば、高速連写可能な高性能カメラのように・・・・(^^;) 

実際に頭を移動させながら投球を見ると
軌道も大きくブレて見えてしまうし
動く球を、動きながら見たのでは正しい判定は出来ません

次に、キャッチャーミットに収まるまで見ることが大切です
投球がホームベースを通過した瞬間に判断するのでは無く
しっかりとミットに捕球されるまで目で追います

第3ストライク目がファールチップ
「ストライク・スリー!」とコールしたら
キャッチャーミットから、ポロッと・・・
そんな経験ありますよね(^^;) 

そして、ミットに収まった軌道のイメージを
ホームベース上まで巻き戻し、ゾーンを確認し
ここで初めて判断しコールします

この「軌道のイメージを巻き戻す」事は
かなり意識し訓練しないと、なかなか出来ません
わたしも正直言って・・・巻き戻せない時が多いです(x_x)

☆頭は固定し、目線だけで軌道を追う
☆ミットで捕球されるまで見る
☆イメージを巻き戻して判断する

この3つのポイントを意識すれば
1試合を通じ、かなり安定したゾーンを
保つことは出来るようになると思います
 
意識して、意識して、意識して、無意識でも

まだまだ相当な訓練が必要になるんだろうなぁ~


2010年2月11日木曜日

スロット・ポジション

現在の球審の構え方は、プロでもアマでも
スロット・ポジションが一般的です
打者側のサイドに体の中心線を合わせ
打者と捕手の隙間から投球を見ます

スタンスは、「ボックス」「スクエア」「シザース」など
いろいろあるようですが、基本と言われるのは「ボックス・スタンス」

「スロット・ポジション」で「ボックス・スタンス」に構える
これが『スロット・スタンス』と言われている・・・らしいです


大きなポイントは
1:スロット足のつま先を投手板方向に向ける
2:ホームプレートが全部見える(頭の高さ、位置)
3:構えた姿勢が自分にとって快適か
この3つが、安定した判定をする上で重要になります

自分では、肩のラインが地面に対し平行であり
投手板に対しても、平行であることもチェックしていまし
捕手の位置、打者の構えで多少のアジャストは必要ですが
体の中心線を、ホームベース中央を越すことはありません。

では、何故インサイド側に中心を合わせるのか?
あくまでも、自分自身の考えですが

・打者に近いインサイドの正確性を高めたい
・高低の基準の「膝」「肩」「腰」の近くで見たい
・ヒットバイピッチ(死球)の判定
・自打球の判定
・反則打撃(バッターボックスから足が出る)の判定
・常に同じ位置に構えたい
(水平方向の頭の位置を常に同じにし
アウトコースの感覚のズレを少なくしたい。
また、右打者・左打者、右投手・左投手での感覚のズレも
基準(インサイドライン)を意識し、誤差を少なくしたい)

この答えも、大先輩の誘導尋問から導き出され
「目的を明確に意識し構える」ために
自分なりに考えた答えです
講習会や先輩から教わっただけで構えるよりも
自分なりの考えを意識した方が、集中できると思います。

次は、頭の高低になりますが
「アゴを捕手の頭頂部に合わせる」と一般的に言われてますが
打者の高め(肩と腰の中間点)に目線を合わせる事もあります
写真は、1年前のわたしですが・・・
捕手に近すぎですし、ボールを迎えに行ってますね(--;)

とにかく、「ホームプレート全体」が見える位置に構え
1試合を通じ、安定した判定をするために
自分に合った楽なスタイルを探すのですが・・・・

いまのスタイルが、自分にとって正解なのか?
もっと安定した構えがあるのだろうか?と

試行錯誤の毎日です。

2010年2月9日火曜日

球審に挑戦!

塁審:BU(ベース・アンパイア)を何試合か経験すると

「◎◎さん!今度の試合は球審をお願いしますね(^-^)g”」と・・・
チームのお偉いさんから、そんな声をかけられることでしょう。

1球1球の投球判定に一喜一憂する子供達
そして、際どいコースの判定に「エェ~~」と声を上げるお母さん達
そんな、プレッシャーと責任があるから遠慮がちになるますが
審判をする上で、1番楽しく遣り甲斐があるのは
球審:PU(プレート・アンパイア)だと思います

「ストライク」「ボール」この判定をどのようにすれば
安定し正確にジャッジできるようになるのか?

NPBのプロ審判員でも、キャンプで3000~5000球以上判定し
シーズンに向けて「精度を上げる」訓練を毎年するなようです

正直、私などそんな精度は持ち合わせていませんが
ただ、「基本行動」をしっかりやれば
ある程度の「正確性」は上げることが出来ると思います

そのひとつが「スロット・ポジション」です



写真は、昨年行なわれた、NPB・U-26 vs 大学生選抜の試合の1シーンです
右打者の時と左打者の時では、PUのポジションが明らかに違いますよね

打者と捕手の隙間から、覗き込む「スロット・ポジション」

打者のインコース側のホームプレート延長線に
体の中心を合わせて構えます

何故インコース側なのか?

少しだけ、自分で考えてみましょう(*^_^*)






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