2010年1月30日土曜日

満塁を覚える(1)

フォーメーションを覚える上で
2BUと1BUの動きが、比較的複雑に思えますが
「満塁」のケースをしっかり理解すれば
走者2塁、走者1・2塁、走者2・3塁のケースも
十分に応用が出来ると思います
まずは、「走者満塁の2BU・1BU」の動きを覚えましょう!



左翼手が捕球するケース
■走者満塁(a)

【PU】
打球方向に数歩反応し、3塁ダックアウト方向へ移動
・レフトの捕球→3塁走者、同一視野に納める位置取りで
プレーに正対し、止まって確認し
本塁でのプレイが見やすい位置へ移動し備える

【3BU】
ラインをキープしながら打球に近づき
確実に足を止め、しっかりと捕球を確認しジャッジ
プレー1段落するまで、その場に留まる

【2BU】
打球が上がった段階では
「キャッチ」か「ノーキャッチ」か、まだ判りません
野手と走者の動きを見ながら、先のプレイを読みます
「ポーズ・リード・リアクト」の動きです

打球が捕球されると予測したら、
素早く内野内マウンド方向に移動し
(2塁走者のタッグアップと野手の捕球が見えるポジション)
2塁帰塁プレイにも対応できるように
ニ・三塁中間位にて、野手・走者の動きを見ながら
プレイが起こるであろう”ベース”を予測し
≪3塁走者の帰塁と2塁走者≫をマークします

また、3塁走者がタッグアップ後に帰塁し、
三・本塁間でのランダウンプレーも十分意識して
ベストのポジションに移動するよう注意。

また、2塁走者がレフト方向の打球に対し
タッグアップで、3塁へ向かうケースは少ないですが
必ず2塁走者の「リタッチ」は確認しましょう。
レフトからの本塁への返球が逸れ、2塁リタッチ無しで
3塁へ向かうケースも十分考えられます

【1BU】
打球が上がったら、「リミング」で一・ニ塁中間点付近に移動し
角度に注意しながら、1塁走者のタッグアップを見ます。
このケースでも、1塁走者が2塁へ向かう確立は低いですが
必ず「走者」と「野手」の動きを見て、次のプレーを予測し
「ボール」から目線を切らさず、プレイに備えます

2塁走者の帰塁プレーは、2BUの責任になりますので、
1BUは≪1塁走者と打者走者≫をマークします

2010年1月26日火曜日

キャッチャーボックスから足を出すな!

プロ・アマチュア合同野球規則委員会でアマ側が
昨年の「ミットを動かすなキャンペーン」に続いて、
今年は「キャッチャースボックスから足を出すなキャンペーン」を実施すると発表。

メルマガ:「アマチュア審判、ハッスル奮闘記」より

そして昨日、プロ野球の試合でも「ボールを先にカウント」するとニュースが流れました。
WBCやオリンピックなど、プロ野球選手も国際試合に
参加する機会が増えてきた為の措置なのでしょうか


昨年の「ミットを動かすな!」は、規則的に問題は無かったのですが
今年の「キャッチャーボックスから足を出すな!」は、どうなのかというと

◇規則 2・17 「キャッチャーボックス」
・投手が投球するまで、捕手が位置する場所である。

◇規則 4・03(a)
・捕手はホームプレートの直後に位置しなければならない。

◇規則 8・05(I)・・・ボーク
・故意四球が企画されたときに、投手がキャッチャーボックスの
  外にいる捕手に投球した場合。

この3項目を素直に読むと
規則的には、捕手はBOX内に位置しなければならない!
が・・・故意四球以外に、ペナルティは無し!

ペナルティが無いなら、規則を破ってもいいのか?
バントの構えから、投球にあわせ、ワザと大きく後ろにバットを引くのも
捕手に当たらなければ「守備妨害」にならないからいいのか?
盗塁の時、ワザと空振りし、走者の援助をしていいのか?

結局のところ、すべて「マナー」の問題になるのでしょうね

今の少年野球の指導者の方々の多くは
自分達が昔から教えられた「昭和の野球」で指導しています
今後、野球の世界もグローバル化が進んでいくと思います
子供達には「グローバルスタンダードな野球」を覚えて貰いたいですね。
そのためには、子供達に野球を教える「指導者」が変わらなければ・・・

実は私も、ずっと捕手をやってきまして
未だに現役でプレーもしています。
「BOXから足を出すな!」といわれても
だぶん・・・出ちゃうなぁ・・・ヤバイ!!

2010年1月25日月曜日

フォーメーションまとめ(2)

PUが動くケースを覚えておけば
残った全てのケースが「PUステイ」となります
走者がスコアリングポジションにいるケースです

■走者2塁
■走者3塁
■走者1・2塁
■走者1・3塁
■走者2・3塁
■走者満塁

実はこのケースで
打球判定以外でPUの他に「ステイ」がもう1人います
≪3BU≫はレフト方向の打球判定以外動きません

☆PUと3BUがステイならば・・・ライト方向の打球(b)で
動けるのは、【2BU】1人しかいませんので
「一・二塁での全てのプレイに備える」ことになります




☆レフト方向の打球(a)の場合
PUステイなので、動けるのは2BUと1BUの2人
本塁に近い3塁を【2BU】がカバーし
一・ニ塁のプレイを【1BU】が1人でカバーする




☆2BUが打球判定する、センター方向の打球(C)は
PUと3BUがステイですので
残った【1BU】が、やはり一・ニ塁をカバーします





走者がどの塁にいようと、PUステイのケースでは

**三塁を1人がカバー、残った1人が一・ニ塁をカバー**

このように覚えると簡単だと思います。

2010年1月23日土曜日

フォーメーションのまとめ(1)

4人制フォーメーションのスタートは打球判定

・打球を追ったのは誰か?

そして、打球を追ったBUの

・カバーは誰が行なうのか?

この順番を考えて、理解すれば難しくありません。

PUがベースカバーに入る、3つのフォーメーション

PUが、動く時、2BUは打球判定のみ

基本的に3・1塁のカバーは、PUが行います








「PUが動く」のは、この3パターン
しっかりと理由も理解しましょう


2010年1月22日金曜日

1BUのまとめ

1BUの動きをまとめてみると

1:打球判定
2:一・ニ塁のプレイに備える
3:本塁のプレイに備える




















1BUに限らず、BUの動きは3方向しかありません。

1:(A)(a)のケースでは、走者の有無に関係なく打球判定に向かいます
2:「リミング」と「ピボット」参照

では「本塁のプレイに備えるケース」は

□走者無し・・・・(A)(C)
□走者1塁・・・・(a)

この時、1塁走者・打者走者が「3塁でプレイが起こる」まで
時間的余裕があるので、PUが3塁のカバーを行います。
本塁に”空き”が出来る、この3ケースを、1BUがカバーします

「打者走者の一塁蝕塁を確認し、打者走者がニ塁に向かい
球審が三塁へ移動したら本塁での”プレイに備える”」

打者走者が二塁に達せず帰塁し、1-2塁間でランダウンプレイが
起こる場合もありますので、プレイを読んで行動する必要があります



注)プロ野球・独立リーグなどでは
◆2死走者1塁・・・PUステイのケースもあるようです
2死フルカウントから、左中間を破る打球が飛び
本塁でキリギリのクロスプレイ!
1BUがジャッジするより、PUがパンチアウトを決めた方が
ずっと盛り上がりますもんね・・・・(^^;)



2010年1月21日木曜日

「リミング」と「ピボット」



第3版「審判メカニクスハンドブック」で変更され
1BUの動きが新たに追加されました。

◇リミングと言われる技法です

「1BUが、一・ニ塁を結ぶラインの外側から
一・ニ塁のプレイに備える動き」

第2版までは「内野内に移動し・・・」と
ピボット又は、エル字を書く言われる動きですね

今回の改訂によって
「内野内に移動または”リミング”によって・・・」と
どちらの方法で対応してもいいようですが

では、1BUが一・ニ塁のプレイに備えるケースとは

■走者2塁・・・・(a)
■走者3塁・・・・(A)(C)
■走者1・2塁・・(a)
■走者1・3塁・・(a)   (A)(C)
■走者2・3塁・・(a)(a’)(A)(C)
■走者満塁・・・・(a)(a’)(A)(C)


走者無し、走者1塁以外で
3BUor2BUが打球判定を行なうケースになります

具体的には、どんな動きなのか・・・

まだ、経験がないので偉そうな事は言えませんが
実践されている先輩達から教えて頂いた事をまとめてみると

☆メリットは「走者と打球を正面」に見ることができる

レフト線に打球が飛んだ時、「ピボットターン」すると
ターンの瞬間に「ボールから目線が切れる」ので
プレイを見失う事もありうる・・・・

☆打球の「質」と「方向」も判断材料

打球が1-2塁線延長線よりも、レフト側で
1塁でのプレイが起こりにくい打球の時

例えば、レフト線を破ったり、左中間の真ん中を抜けるような
「2塁打」が予測されるような打球に対して行なうようです。

■走者1・2塁・・(a):実際の動きをイメージしてみると

打球が打たれた瞬間にスタートして、1,2塁の中間付近で
「1塁走者の2塁触塁と打球を確認」し、その後打者走者の1塁触塁を
”首を曲げて視線を送るだけ”で確認し、先行して2塁のプレイに備えます。

逆に、1-2塁線延長線よりライト側の打球や
野手がダイレクトキャッチし、1塁への返球がありえる「打球」では
今までの【ピボット・ターン】の方が、メリットが多いように感じます。




打球によって【リミング】と【ピボット】を使い分けるのが
ベストな方法になると思いますが・・・・


今年の大きなテーマになりました。


2010年1月19日火曜日

2Buのまとめ

2BUの動きとしては、inf内・外とケース別にポジションが変わります
また、inf外では、「1-2塁線延長上」「2-3塁線延長上」「ショート後方」
inf内では「セカンド側」「ショート側」と、いろんな場面を想定しポジションを決めます。

所属団体等の取決事項で決まっている場合もあるでしょうが
「審判メカニクスハンドブック」では、inf内・外の両方で
「1塁寄り、3塁寄り」どちらでも構わないとありますが

inf外のポジションについては
■無走者し・・・二塁ベース後方(芝の部分)
■走者三塁・・・通常は遊撃手後方 と、明記されています。

■走者1・3塁
■走者2・3塁
■走者満塁


このように内野手が前進守備を取り、inf外に出るケースで
内野内に移動するのに(芝の部分)からでは、時間がかかるため
かなり、内野に近い所に位置した方が、
「3塁でのプレー」に対処しやすくなると思います。


2BUの動きをまとめると

☆走者無し・走者1塁
PUが左・右に動けば、2BUステイ
PUステイは、2BUが左・右

左方向の打球を追って
☆2塁ランナー(タッグアップ・帰塁・蝕塁)と、3塁でのプレー

右方向の打球を追って
☆1塁ランナーと打者走者の、1・2塁でのプレー

自分では、こんな覚え方をしています。

2010年1月17日日曜日

2Buの動き(inf内)

今度は、inf内に位置した場合を考えます
この時、外野への飛球には責任を持ちませんので
一・ニ・三塁カバーの動きとなります

□走者1塁・・・・(a)(b)
■走者2塁・・・・(a)(b)
■走者1・2塁・・(a)(b)
■走者1・3塁・・(a)(b)
■走者2・3塁・・(a)(a’)(b)
■走者満塁・・・・(a)(a’)(b)

(a):3BUが打球判定、(b):1BUが打球判定
(a’):走者がタッグアップする飛球

□走者1塁
(a):視野を広げながら(ステップバック)一塁走者のニ塁蝕塁を確認し、
一・ニ塁でのプレイに備える
(b):視野を広げながら(ステップバック)一塁走者のニ塁蝕塁を確認し、
一・ニ塁でのプレイに備える(打者走者の一塁への帰塁プレイを含む)

■走者2塁
(a):ニ・三塁間寄りのマウンド方向に移動し、二塁走者の二塁への帰塁、
タッグアップの確認または三塁蝕塁を確認し、
二塁走者及び打者走者の三塁でのプレイに備える
(b):視野を広げながら(ステップバック)ニ塁走者のタッグアップを確認し、
一・ニ塁でのすべてのプレイに備える

■走者1・2塁
(a):ニ・三塁間寄りのマウンド方向に移動し、二塁走者の二塁への帰塁、
タッグアップの確認または三塁蝕塁を確認し、
二塁走者及び打者走者の三塁でのプレイに備える
(b):視野を広げながら(ステップバック)ニ塁走者のタッグアップ
または一塁走者の蝕塁を確認し、一・ニ塁でのすべてのプレイに備える

■走者1・3塁
(a):三塁走者の帰塁および一塁走者の二塁蝕塁を確認し
二・三塁でのプレイに備える
(b):視野を広げながら(ステップバック)一塁走者のタッグアップを確認し
一塁走者および打者走者の一・ニ塁でのすべてのプレイに備える

■走者2・3塁
(a):二塁走者の三塁蝕塁を確認し、三塁でのプレイに備える
(a’):二塁走者のタッグアップを確認し、三塁でのプレイに備える
(b):視野を広げながら(ステップバック)し、一・ニ塁での
すべてのプレイに備える(二塁走者のタッグアップを含む)

■走者満塁
(a):二塁走者の三塁蝕塁を確認し、三塁でのプレイに備える
(a’):二塁走者のタッグアップを確認し、三塁でのプレイに備える
(b):視野を広げながら(ステップバック)一・ニ塁走者のタッグアップを確認し
一・ニ塁でのすべてのプレイに備える

このように、inf内に位置した場合
2つの塁をカバーするケースが多くなります

特に、(b):1BUが打球判定のケースでは

『視野を広げながら(ステップバック)
一・ニ塁でのすべてのプレイに備える』

となりますので
次に起こる”プレーを読み”素早く動く必要があります

例1)■走者ニ・三塁(b)ライト後方への大きな打球で
・ライトが「キャッチ」し、ニ塁走者がタッグアップする時と
・ライト・オーバーの二塁打になりそうな時では
まったく違った行動が必要になります

また、(a):3BUが打球判定のケースでは
カバーするタイミングが、とても速いケースもあります

例2)■走者1・2塁(a)
:2死2-3から、レフト線に大きな打球が飛んだら
二塁走者の三塁付近で起こるプレーに対応するため
かなり早い行動を起こさなければ間に合いません。
この様なケースもありますので、アウトカウントも考慮し
いろんなプレーをイメージしておく事も大切になります

2Buの動き(inf外)

2BUは大きく分けると、走者の位置によってポジションが2つあります
初めに、inf外のケースを考えてみます

☆inf外
□走者無し
■走者3塁
*次のケースで
■走者1・3塁
■走者2・3塁
■走者満塁
内野手が前進守備を取った場合
inf外に出るケースもあります

2BUの動きはinf内なのか?外なのか?ここを先ず明確にし
「外野への打球の責任範囲」を区分します

では、inf外のケースでは
【左翼手定位置(正面または背後の打球を含む)から
右翼手定位置(正面または背後の打球を含む)までの打球】が
責任範囲になりますので打球を追います。
そして打球を追えば
≪打球を追い、”プレイが一段落するまで”その場に留まる≫です

では打球判定を行なわないケース
□走者無し・・・・(A)(B)
■走者3塁・・・・(A)(B)
■走者1・3塁・・(A)(B)
■走者2・3塁・・(A)(B)
■走者満塁・・・・(A)(B)
(A):3BUが打球判定、(B):1BUが打球判定

□走者無し
(A)(B):ニ塁でのプレイに備える

■走者3塁
(A):三塁方向に移動し、三塁でのプレイに備える
(B):内野内に移動し、一・ニ塁でのすべてのプレイに備える

■走者1・3塁
(A):内野内に移動し、三塁走者の帰塁及び一塁走者の二塁蝕塁を確認し
一塁走者のニ・三塁でのプレイおよび打者走者の三塁でのプレイに備える
(B):内野内に移動し、一塁走者(タッグアップを含む)および
打者走者の一・ニ塁でのすべてのプレイに備える

■走者2・3塁
(A):内野内に移動し、ニ塁走者のタッグアップまたは三塁蝕塁を確認し、
  三塁でのプレイに備える
(B):内野内に移動し、一・ニ塁でのすべてのプレイに備える
(ニ塁走者のタッグアップを含む)

■走者満塁
(A):内野内に移動し、ニ塁走者のタッグアップ(帰塁を含む)
または三塁蝕塁を確認し三塁でのプレイに備える
(三塁走者の帰塁を含む)
(B):すばやく一・ニ塁間の内側に移動して一・二塁走者のタッグアップを確認し
  一・二塁でのすべてのプレイに備える

大雑把に分別すると
☆走者無(A)(B)は、PUが一・三塁をカバーしますので、ニ塁でのプレイに備える
☆(A):3BUが打球判定・・・・三塁でのプレイに備える
☆(B):1BUが打球判定・・・一・二塁でのすべてのプレイに備える
この3つの動きとなります

ポーズ・リード・リアクト

Pause(ポーズ):打球が打たれたら”一瞬”その場に留まる
Read(リード):打球から目を切り”野手の動き”に注意を傾ける
React(リアクト):次のプレーを”読み”効率的に行動する

「二人制審判の重要な技術」ですが
四人制審判でも、とても有効な技術です
特に、2BUや1BUは
「二つの塁」を1人でカバーするケースもあるので
打球が「キャッチ」された時と「ノーキャッチ」の場合では
まったく逆の方向に動かなければ間に合わない事もあります。

打球方向に反応し
野手の動きを読み
素早く移動しプレイに正対する

簡単ではありませんが、常に意識して、意識して・・・
無意識で体が反応するのは

まだまだズーット先の事かもしれませんけど。。。。。

球審と3塁塁審のまとめ

ここまでの、球審と3塁塁審の動きをまとめてみると





PU【球審】が
☆3塁をカバーするケース
□走者無し(A)(C)  



□走者1塁(a)

☆1塁をカバーするケース

□走者無し(B)
□走者1塁(b)






3BU【3塁塁審】が
☆2塁をカバーするケース
□走者無し・・・・(C)
このように、PUと3BUが1・2・3塁とカバーに動くケースは




□走者無し
□走者1塁


このケースでの、打球方向を考えてみると


球審:PLは、走者無し、走者1塁

(A)(C)(a)・・・センターからレフト方向の「打球」を追うように3塁カバー
(B)(b)・・・・・センターからライト方向の「打球」を追うように1塁カバー


3塁塁審:3BUは、走者無し
(C)・・・センター方向の「打球」を追うように2塁カバー


この様に、常に『打球を意識』した動きを心がけると
他の審判員の動きも見え、スムーズなカバーリングが出来ると思います。


全部のフォーメーションを一度に覚えるよりも
先に「PU」と「3BU」の動きを考え






何が目的なのか?
何故その動きになのか?


疑問を解きながら、ひとつひとつの動きを理解していけば
2BU・1BUの動きも難しくはありません。








2010年1月11日月曜日

4人制フォーメーション(4)

「打球判定」と「球審の動き」の次に覚えるのは
本塁に1番近い3塁ベース「3Bu」の動きです

【3Buの打球判定範囲】
2Bu・inf外(A)
左翼手定位置から、左翼線寄りの打球

2Bu・inf内(a)
中堅手定位置から、左翼線寄りの打球

この場合は
≪打球を追い、”プレイが一段落するまで”その場に留まる≫です

次に、「球審が3塁カバー」するケースを考えると
□走者無し・・・・(A)(C)の2ケースになりますが

(A)・・・3Buの自分が「打球判定」でGoing Out
(C)・・・2Buが「打球判定」

【3Buが2塁ベースをカバーするケース】

□走者無し・・・・(C)だけ
≪二塁ベース内野内へ移動し、二塁での”プレイに備える”≫です

他に、2Buが「打球判定」で「Going Out」し2塁ベースが空くケースもありますが
■走者3塁・・・・(C)
■走者1・3塁・・(C)
■走者2・3塁・・(C)
■走者満塁・・・・(C)
この時は、走者がスコアリングポジションにいますのでPu:本塁ステイです

3Buも、打球判定・2塁カバーそれ以外のケースは、全て3塁ステイになり

≪三塁走者のタッグアップを確認し、三塁での”プレイに備える”≫になります



「塁が空いたからカバーに走る」と覚えるよりも

*打球判定は誰か?
*球審の動きは?

この2つの条件を先に考えてから、自分の動きを導き出したほうが
4人制フォーメーションが理解しやすくなると思いませんか?









2010年1月10日日曜日

4人制フォーメーション(3)

フォーメーションのスタートは「打球判定」
その責任分担は明確になっています

:2Buがinf外に位置した場合は3分割

(A)3Buの責任範囲
左翼手定位置から、左翼線寄りの打球

(B)1Buの責任範囲
右翼手定位置から、右翼線寄りの打球

(C)2Buの責任範囲
左翼手定位置(正面または背後の打球を含む)から
右翼手定位置(正面または背後の打球を含む)までの打球


2Buがinf内に位置した場合は2分割

(a)3Buの責任範囲
中堅手定位置から、左翼線寄りの打球

(b)1Buの責任範囲
中堅手定位置(正面または背後の打球を含む)から
右翼線寄りの打球

このように外野へ「Going Out」し打球判定をすれば
必ず、1つのベースに空きが出来ます。
そして空いたベースへ誰が入るのか?
このカバーリングが、フォーメーションの全てだと思います。

そして外野の打球判定を行なわない
『球審の動き』から先に考えていくと

>本塁でプレイが起こるまでに、時間的余裕がある

□走者無し・・・・(A)(B)(C)  
□走者1塁・・・・(a)(b)
*(A)(C)→3塁カバー
*(b)→1塁カバー

この5ケースで、Puは3塁・1塁のカバーを行いますが
それ以外の25ケースは、Pu:本塁ステイになります

打球判定に1人、本塁に1人
残った2人で、1・2・3塁のベースをカバーする為には・・・



4人制フォーメーション(2)

4人制フォーメーションで最初に、何を考慮すべきか?

やはり「打球判定」が最優先だと思います

その打球が、フェアなのか?ファウルなのか?キャッチなのか?
この「打球」をジャッジしなければ、次のプレイが成り立ちません。

塁審が打球判定に追ったら→ベースが1つ空きカバーが必要になる
では、誰がカバーに向かうのか?

ここに、いくつかの決まり事があり、それを理解すれば、
4人制フォーメーションを覚える事は難しくありません!

◎2Buが、inf内に位置した時は、外野への打球判定は行なわない
◎Puは、走者2人以上と、走者2塁または3塁の時は、本塁スティ
◎走者を先周りし、待ち構えるポジションを優先する
◎本塁に近いベースを優先しカバーする

大まかに、この4点を意識していれば
全体の動きが、パターン化されると思います。

□走者無し(A)
左翼手よりライン寄りの打球を三塁塁審が追った場合

Pu・・・三塁でのプレイに備える
1Bu・・・打者走者の一塁蝕塁を確認し、
     球審が三塁へ移動したら本塁でのプレイに備える
2Bu・・・2塁でのプレイに備える
3Bu・・・打球を追い、プレイが一段落するまでその場に留まる

この動きが、時計回(右回)で
『クロックワイズ・メカニクス』の基本なのですが・・・
では、実際にどのケースで行なわれるのか?

□走者無し・・・・(A)(C)
□走者1塁・・・・(a)

実は、この3ケースしかありません
その他は、カウンタークロックワイズorスライドといわれています

*注意
■走者3塁・・・・(A)
第3版審判メカニクスハンドブックで改定されました
第2版までは、3塁走者が本塁に達したら、
□走者無し・・・・(A)のフォーメーション

走者無・走者1塁のケースは、球審がホームベースを空けても
本塁でプレイが起こるまでに、時間的余裕があるから

□走者無し・・・・(B)
□走者1塁・・・・(b)

【Pu】
一塁走者の行動(”タッグアップなど”を含む)および打者走者の
一塁蝕塁を確認し、一塁および本塁”プレイに備える”
(一塁走者の一塁帰塁プレイを含む)一塁走者の動きを見て、本塁に戻る。

と、Puが1塁をカバーします

私なりに、フォーメーションを理解する上で重要なのは

先ずは【打球判定】

次に【球審の動き】から考えるようにしています


2010年1月9日土曜日

4人制フォーメーション

1つの打球、4個のベース、打者を含む走者4人

これらを4人の審判員で確認し、効率よく判断するための方法
基本的に、時計回り(右回り)で移動し空いたベースをカバーする為
『クロックワイズ・メカニクス』といわれています。

走者の有無などによって、各審判員の動きと役割が決められていますが・・・
実際には、どの位のパターンがあるのか?

□走者無し・・・・(A)(B)(C)(D)
□走者1塁・・・・(a)(b)
■走者2塁・・・・(a)(b)
■走者3塁・・・・(A)(B)(C)
■走者1・2塁・・(a)(b)
■走者1・3塁・・(a)(b)   (A)(B)(C)
■走者2・3塁・・(a)(a’)(b)(A)(B)(C)
■走者満塁・・・・(a)(a’)(b)(A)(B)(C)

上記■「Pu・stay」
(A)3Bu打球判定(a)
(B)1Bu打球判定(b)
(C)2Bu打球判定
(a’)走者タッグアップ時
(D)内野ゴロ時

「審判メカニクスハンドブック」には30パターンが明記されています

Pu:球審、1Bu:一塁塁審、2Bu:ニ塁塁審、3Bu:三塁塁審の4ポジション
全ポジション・全パターンで120種類のフォーメーションを覚えるには・・・

先ずは「打球判定」は誰の責任範囲か?

ここを最優先に考えると、覚えやすいと思います。
次に『Pu』は、本塁に留まるケース(stay)なのか考えます

仮に自分が『2Bu』だとして考えると
■走者1・2塁のケースで、打球がレフト方向へ飛んだ場合。
(カウンタークロックワイズ=スライド)
*『3Bu』打球判定(a)
*『Pu』stay状態

≪打球がキャッチされた場合≫
2塁走者が、タッグアップで3塁へ走るケースと、2塁へ帰塁するケース
≪打球がノーキャッチの場合≫
2塁走者は3塁を駆け抜け本塁へ、1塁走者の3塁でのクロスプレー

この4つのプレーを想定し、ポジションを移動します

残った「1Bu」は、1塁走者の2塁蝕塁と
打者走者の1・2塁でのプレイをカバー


こんな感じで「打球判定」「球審」を先に考えると
全体のフォーメーションが理解しやすいと思いますが如何でしょうか?

2010年1月6日水曜日

審判メカニクスハンドブック




「審判メカニクスハンドブック」第3版

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4人制・3人制・2人制・6人制のフォーメーション
基本の構えやジェスチャー、コールなど図解入りで詳しく書かれています。

お父さん審判の挑戦

6~7年前、息子が始めた少年野球の手伝いで始めた審判

4年前チームのスタッフ達と草野球チームを設立し協会の大会に参加
試合後に「居残り審判」として市民大会でも審判やるようになり
去年は協会の登録審判員として、1年間活動しました。

地元高校の練習試合や、中学校の大会などにも参加し

もっと上手になりたい!

もっと高いレベルの試合でやってみたい!

審判をやればやるほど欲求が強くなり
すっかりドツボに嵌っちゃった感じです・・・

審判技術や審判道具、ルールに関する事や珍プレーなど
さまざまな角度から、審判に関する事を書いてみようと思ってます。

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