2010年2月28日日曜日

続・ルール昔話

さて、次に打席に立つのは、阪神村のガキ大将!
木の棒をブンブン振り回し打ち気満々です

読売村の投手も負けん気が強い男
思いっきり投げた球は、打者の足に直撃!
「投球が体に当たった!『Hit by pitch』(ヒット・バイ・ピッチ)」
*「デットボール」とは「プレイから外された球」の意
この時、球が転がってるの見た1塁走者は
2塁を走りすぎ、3塁へ走ろうとしたけど
球審は「体に当たった時点で、ボールデット!タイムじゃ!」
「当たった打者に1塁を与えるので、君は押し出されて2塁で止まれ」

2死1・2塁のチャンスです

続く5番打者は、2球ファールを打ち3球目をスイング!
「チッ」とかすかに木の棒に当たり、捕手の胸へ・・・
この球を、地面に落ちる前にミットで捕球し
3アウト・チェンジと思ったら
「ファール!ファール」と球審はコール
「ファール・チップは、最初にミットか手に触れた後
ミットで捕球すれば<正規の捕球>と認めるが
胸に当たったあとではダメなのじゃよ」

次に投じた低目の球を、打者は空振り
捕手はショートバウンドで捕球し、三振でアウトだと思い投手へ返球
打者も三振と思い、”丸い砂地”の場所から、渋々自分のベンチへ引き返します

ここで球審が「走塁放棄!バッターアウト!」

「第3ストライク目のショートバウンド捕球は
あんまりカッコよくないから・・・(^^;)
<正規の捕球>ではないとする!
1塁へ走る権利を放棄したからアウトじゃよ・・・」

今度は、読売村の攻撃です!

しかし、打者はなかなか打撃姿勢を取りません
右打席に立つか、左打席に立つか悩んでいます
球審は「速やかに両足をバッターボックス内に入れ構えなさい」と
これでも打者は打撃姿勢と取りません!
怒った球審は「ストライク・ワン!タイム」と、罰を与えました。
打者は小柄ですばしっこい子です
まともに打っても、力で負けそうなので
木の棒を振らずに、横に出し「セーフティ・バント」を繰り返しました
3球目もバントしましたが、球はファウル地域をテンテンと転がっています
「こいつ!わざと際どいコースをバント・ファールで逃げてるのか?」
「バントのファールはストライクである」
「ストライク3!ボールデット!打者アウトじゃ」

続く2番打者は初球を積極的に打ちにいき
キレイにセンター前に弾き返しました。

3番打者は初球を振りましたが木の棒には当たらず、
直接打者のおなかに当たり、球は転がっています。
1塁走者は、これを見て進塁出来ると思い2塁へ走り出そうと

球審は「体に当たったら、捕手は捕れないし」
「打者の体に当たった時点で、即ボール・デット!タイム」
「走者は、<投手の投球当時>の塁へ戻れ」
2球目はファールで、
3球目を空振り・・・

その時、狡賢い捕手は、ワザと落球しました
『コレを落とせば、2塁へ送球し、ダブルプレーを狙えるぞ(*´∀`)』

そんなズルイ考えを球審は許しません!凸(▼皿▼メ)
「ストライク3!バッターアウト!」

無死・一死で、走者が1塁にいるときは
第3ストライクを正規に捕球しなくても
自動的に打者はアウトとする
ただし、インプレーなので、走者は自由に進塁しても結構!

2死1塁で迎える打者は読売軍の大将!
力いっぱい振り回すのですが
ブンブンと2球続けて空振り
3球目は高目のボール球でしたが
コレも打ちにいき、思いっきり空振りしました!

捕手はこの球を捕れず、後ろの網の所まで・・・
球審「ストライク3!ノーキャッチ」
打者は考えました。

■第3ストライクを、正規に捕球
■無死・一死で、走者が1塁にいる

この2つの条件から考えてみると・・・
そうです!
”打者”は”走者”の身分になったのです!

1塁走者はこの隙に3塁まで進み、
打者は1塁へ到達しました。


続く・・・だろうか(^^;)

2010年2月25日木曜日

ルール昔話・・・・

昔々、ある寺の和尚さんは、とても困っていました。
子供達がいっつも、この寺に集まり
木の棒を振り回し、丸い球を投げて遊び、寺のモノを壊してしまう
時にはガキ大将同士が、縄張りを主張し
大喧嘩になることもありました。

この寺は、読売村と阪神村の間に存在するのですが
お互いの村は、あまり仲が良くなく争いが絶えません・・・

そこで和尚さんは、考えました!

囲いのある広場を作り、村長が指揮する子供達9人からなる
2つの軍団を、和尚の<権限>の元、ある規則に従って
戦わせることにしました。

各軍団は、相手よりも多くの「得点」を奪った軍団の勝利とする
「ベース・ボール・ゲーム」です^^

囲いの中に、4つのベースを置き
9人が守る場所、打者が立つ場所も決めます。
囲いから、ボールが出て無くなったりしたら
「ボールデット」とし、再度プレイをやり直しする。
打つ順番や、守る場所も両村長・和尚に伝え
本塁前に整列し挨拶でゲームが始まります

この和尚の名は「球審」と申しまして・・・

戦いは、球審の「プレイ」の声で始まり
まず投手が投球する。
その投球を、打つか打たないか打者が選択する。
攻撃側は、まず打者が走者となり、進塁し得点することに務める。
守備側は、打者が走者となるのを防ぎ、
走者になったら、進塁を最小限に留めるように務める。
打者が走者になり、全ての塁を正規に触れたとき、得点を認める。
攻撃側は、3人がアウトになれば、攻守交替する。
これを9回繰り返し、最終的に得点が多いチームが勝利。

いよいよ読売村vs阪神村の戦いが始まります!

「みんな!ボールで遊ぶぞ!プレイ・ボール」

初球・ど真ん中にきた球を、阪神村の1番打者は見逃しました。
球審は大きな声で「打てる球だぞ!ストライク」
次は大きく外れ「悪い球だ!ボール」

今度は打ったけれどとんでもない所に・・・
誰も捕れない「ファール」やり直し!
「プレイ」次の投球は、ど真ん中、しかし打者は見逃し・・・

球審は「3回も打つチャンスがあったのに・・・」
「ストライク3でアウト、次の打者に交代だ」

2番打者も3回空振りしましたが、
この球を捕手が捕れなくて、球は球審の後ろへコロコロと・・・
「これを捕れないんじゃダメだ!内野ゴロと同じ!走っていいぞ!」
慌てて捕手は球を拾い上げ、1塁へ送球。
走者が1塁を踏む前に、1塁手が足をベースに付き送球を捕り
和尚さんの弟子の「塁審」がどっちが速かったか判定しました。
「送球の方が先だ!君はアウト!」

これで2アウト!あと一人アウトにすれば攻撃できると思った読売村の投手は、
なかなか「打てる球」を投げません「ボール・ボール・ボール・ボール」

「四球も逃げてちゃだめだ!BASE ON BALLS」
打者は1塁へ進みました。


続く・・・・かも(^^;)

2010年2月21日日曜日

リターンマッチ

昨年春、先輩3人に連れられて
初めて挑んだ、高校野球審判

そのグランドに、本日行って来ました
3年生vs2年生の卒業記念送別試合です

昨年は、4人制でもアップアップ(--;)状態でしたが
今回は、いつもの先輩と2人制でリーターンマッチ!

前半5回までPU、後半はBUの2交代制
前回の反省点を試合前に打ち合わせし

■声のコミュニケーション

この1点をテーマに試合に挑みました
今年2回目の2人制なので、多少の余裕はありましたが・・・

ゴーアウトすべき打球を追えなかったり
打球判定はどっちだったかな?と、お見合いしたり
PUが3塁へ上がるケースって何だっけ?とか(x_x)

本格的に「2人制」を理解してる人から見れば
ナニやってんだ!と、
お叱りを頂くような動きばかりでしょうが
それなりに集中できたし、新たな発見を得ることも出来ました

4人制でもそうなのですが、
やはり「打球判定」が1番重要だと感じました。

*誰の責任範囲か?

*どの位置で判断すべきか?

*その後にどんなプレーが有り得るのか?

この3点をマスターしなければ
次のステップには進めないような気がします


コレを理解し、自然に反応できるようになるまで
繰り返し繰り返し、何度でも失敗し・・・・(x_x)
失敗を恐れずに、多くの試合に挑戦しよう!

こんなわたしを試合に誘ってくれる先輩に感謝!
試合を任せて下さるチーム・監督・父母会・選手達に感謝!

程よい緊張感を味わいながら、楽しく集中できた試合でした。
ありがとうございます\(^O^)/

2010年2月19日金曜日

三者択一

審判の仕事は判定にあります
「ストライクorボール」
「セーフorアウト」
「フェアorファウル」
「キャッチorノーキャッチ」など
二つに一つの判断が主な仕事ですが
時に「三者択一」の判断に迫られる事もあります




規則:7・09(j)





【原注】 捕手が打球を処理しようとしているときに、
捕手と一塁へ向かう打者走者とが接触した場合は、
守備妨害も走塁妨害もなかったものとみなされて、
何も宣告されない






ホームベース付近で起きる、打者走者と捕手との接触です

例えば、無死走者1塁、右打者が送りバントしたが
捕手の前に転がり、1塁へ向かう打者と
打球を処理しようとした捕手が接触し
球審は「何も宣言されない」と判断した時は

「ナッシング!ナッシング!インプレー!」

大きな声で宣言しなければなりません?(^^;) ?

このタイミングを逃すと、
「守備妨害だ!」「走塁妨害だ!」と・・・

野球のルールは、原則守備優先ですが
このケースだけは、インプレーなのです

以前参加した講習会の内容では
ホームべースから、2~3歩以内で
右打者の時だけに適用するとの事でした。
左打者の場合、すでに1塁方向にいるので
普通にスタートすれば、捕手との接触は無いと
また、捕手か打者のどちらかに、
【意図的な行為があったと判断】すれば
インターフェアorオブストラクションの宣言をします

誰が悪さをしたか?

しかし、この判断が非常に厄介で、躊躇したらダメ!
一瞬の出来事ですので、その瞬間を逃さず
「言い切る」しかないんでしょうが・・・・

まだまだ修行不足かな(〃_ _)σ∥・・・


2010年2月18日木曜日

第3ストライク

球審をやってみると「ストライクスリー!」と
カッコよく決めたいと思う事もあります・・・が
この「第3ストライク」はドラマを生むことがあります(^^;) 

「振り逃げ3ラン」

知ってる人も多いと思いますが、後味悪いですよね

じゃ「振り逃げ」って規則から見て
実際どうゆうことなのかと・・・考えてみました。

規則 6・05:打者は次の場合、アウトとなる
(b) 第三ストライクと宣告された投球を、捕手が正規に捕球した場合
(c) 無死または一死で一塁に走者があるとき、第三ストライクが宣告された場合

(b)は、通常の「三振」といわれるもの
(c)は、「振り逃げ」出来ないケースでの「三振」

そもそも規則書には「振り逃げ」なんて文字はみつかりません。
完全に、日本だけの用語なんでしょうね

では、「振り逃げ」ってなんぞや?

規則6・09:次の場合、打者は走者となる。
(a) フェアボールを打った場合。
(b) (1)走者が一塁にいないとき、
   (2)走者が一塁にいても二死のとき、捕手が
    第三ストライクと宣告された投球を捕えなかった場合。
【原注】 第三ストライクと宣告されただけで、
まだアウトになっていない打者が、気がつかずに、
一塁に向かおうとしなかった場合、その打者は
〝ホームプレートを囲む土の部分" を出たらただちにアウトが宣告される。

この(b)にあたるのが「振り逃げ」といわれるケースです
ここで、注意して読んで頂きたいのですが

フェアボールを打った場合と、「振り逃げ」といわれるケースは
どちらも「打者」が「走者」の身分になったって事なのです!

「振り逃げ」とは、何か卑怯な響きに聞こえますが
内野ゴロを打って、1塁へ向かうのと何の違いも無いんです
ただ、1塁へ先に達したとしても「安打」は記録されません・・・

振らなくても「振り逃げ」ですが(^^;) 
1番厄介なのが、「正規の捕球」の定義です
ここを理解していないと、とんでもないトラブルに
なりかねないので十分注意する必要があります。

少年野球では、比較的「振り逃げ」が多いので
わたしは、ジャッジも区別するようにしています

■正規の捕球場合
「ストライク・スリー!」でドアノックのジェスチャー

■正規の捕球で無い場合
「ストライクスリ~~!」で人差指を出し、手を高く挙げ
「ノーキャッチ」とコールするようにしています




昔は親指を立て「ストライク!バッターアウト!」と言ってた記憶がありますが
今そんな事したら、二度と審判に呼んでもらえません(x_x)!

2010年2月15日月曜日

インフィールドフライ


昨日、少年野球の練習試合で球審をやってきました
今年、1発目なので、いろんなテーマを意識して挑みましたが
なかなか思うようにはいかないもんですね・・・(^^;) 

そんな中、無死走者1・2塁、打球は平凡な内野フライ

「インフィールドフライ」 の宣言です

事前に、右手を左胸に当てサインを送りましたが
反応してくれたのは、1BU一人だけでした
試合前の打ち合わせ不足は、自分の怠慢です(x_x)

もし、この打球をセカンド君が落球し
1塁走者が、2塁へ進塁し
ボールが2塁へ送球されノータッグ!

しかし・・・・

タイミングがアウトなので
フォースアウトと勘違いし
「アウト!」と宣言したら・・・

走者は、審判に「アウト」と宣言されれば
たぶん、そのままベンチに引き返してしまうでしょうね

しかし、この1塁走者に対し「走塁放棄!アウト」と宣言できるでしょうか?

少年野球では、比較的多くトラブルになり得るケースだと思います。
子供達もしっかり理解出来ていない事もありますし
観戦のお母さん達などは「落ちた!走れ!」と絶叫するだろうし(^^;) 

そんな中、落ち着いて「ノータッグ・セーフ!!」と
余裕をもって宣言できる審判員になりたいですね。


確実にインフィールドフライの規則を覚えましょう!

■無死または1死で、走者1・2塁および満塁のケース
■インフィールドフライを宣言すれば、打者アウト
■内野手が普通の守備行為をすれば捕球できる飛球
(捕手・外野手も含む)
■バント飛球・ライナーは適用しない
■もしファールなら、取り消し(インフィールドフライ・イフ・フェア宣言)
■捕球しても、落球しても、インプレーは続く
■塁に付いてる走者に当たった場合、走者はアウトにならない
*7・08(f)【例外】により

まとめると、こんな感じでしょうか?

1番大切な事は
事前にクルー全員がサインで確認しあい
上の7つの項目を意識しプレーに対処することです

間違ったジャッジで、不必要な「アウト」を宣言したくはないですよね。
でも・・・間違って覚える事も沢山あります!(=^‥^=ゞ ポリポリ




2010年2月13日土曜日

トラッキング

スロットスタンスで頭を固定し
目線で投球の軌道を追う「トラッキング」
この技術をマスターできれば、投球判定は大丈夫!

トラッキングとは「追跡・追尾」の意味があり
文字通り「投球の軌道を追跡」することなのです


スロットスタンスでインサイドに構えたら
アウトコースの投球を、頭を動かして見ることはしません
あくまでも、頭は固定し「目線だけで追う」のです

よく言われていることは
「カメラを三脚で固定し、シャッターを押すように見る」
出来れば、高速連写可能な高性能カメラのように・・・・(^^;) 

実際に頭を移動させながら投球を見ると
軌道も大きくブレて見えてしまうし
動く球を、動きながら見たのでは正しい判定は出来ません

次に、キャッチャーミットに収まるまで見ることが大切です
投球がホームベースを通過した瞬間に判断するのでは無く
しっかりとミットに捕球されるまで目で追います

第3ストライク目がファールチップ
「ストライク・スリー!」とコールしたら
キャッチャーミットから、ポロッと・・・
そんな経験ありますよね(^^;) 

そして、ミットに収まった軌道のイメージを
ホームベース上まで巻き戻し、ゾーンを確認し
ここで初めて判断しコールします

この「軌道のイメージを巻き戻す」事は
かなり意識し訓練しないと、なかなか出来ません
わたしも正直言って・・・巻き戻せない時が多いです(x_x)

☆頭は固定し、目線だけで軌道を追う
☆ミットで捕球されるまで見る
☆イメージを巻き戻して判断する

この3つのポイントを意識すれば
1試合を通じ、かなり安定したゾーンを
保つことは出来るようになると思います
 
意識して、意識して、意識して、無意識でも

まだまだ相当な訓練が必要になるんだろうなぁ~


2010年2月11日木曜日

スロット・ポジション

現在の球審の構え方は、プロでもアマでも
スロット・ポジションが一般的です
打者側のサイドに体の中心線を合わせ
打者と捕手の隙間から投球を見ます

スタンスは、「ボックス」「スクエア」「シザース」など
いろいろあるようですが、基本と言われるのは「ボックス・スタンス」

「スロット・ポジション」で「ボックス・スタンス」に構える
これが『スロット・スタンス』と言われている・・・らしいです


大きなポイントは
1:スロット足のつま先を投手板方向に向ける
2:ホームプレートが全部見える(頭の高さ、位置)
3:構えた姿勢が自分にとって快適か
この3つが、安定した判定をする上で重要になります

自分では、肩のラインが地面に対し平行であり
投手板に対しても、平行であることもチェックしていまし
捕手の位置、打者の構えで多少のアジャストは必要ですが
体の中心線を、ホームベース中央を越すことはありません。

では、何故インサイド側に中心を合わせるのか?
あくまでも、自分自身の考えですが

・打者に近いインサイドの正確性を高めたい
・高低の基準の「膝」「肩」「腰」の近くで見たい
・ヒットバイピッチ(死球)の判定
・自打球の判定
・反則打撃(バッターボックスから足が出る)の判定
・常に同じ位置に構えたい
(水平方向の頭の位置を常に同じにし
アウトコースの感覚のズレを少なくしたい。
また、右打者・左打者、右投手・左投手での感覚のズレも
基準(インサイドライン)を意識し、誤差を少なくしたい)

この答えも、大先輩の誘導尋問から導き出され
「目的を明確に意識し構える」ために
自分なりに考えた答えです
講習会や先輩から教わっただけで構えるよりも
自分なりの考えを意識した方が、集中できると思います。

次は、頭の高低になりますが
「アゴを捕手の頭頂部に合わせる」と一般的に言われてますが
打者の高め(肩と腰の中間点)に目線を合わせる事もあります
写真は、1年前のわたしですが・・・
捕手に近すぎですし、ボールを迎えに行ってますね(--;)

とにかく、「ホームプレート全体」が見える位置に構え
1試合を通じ、安定した判定をするために
自分に合った楽なスタイルを探すのですが・・・・

いまのスタイルが、自分にとって正解なのか?
もっと安定した構えがあるのだろうか?と

試行錯誤の毎日です。

2010年2月9日火曜日

球審に挑戦!

塁審:BU(ベース・アンパイア)を何試合か経験すると

「◎◎さん!今度の試合は球審をお願いしますね(^-^)g”」と・・・
チームのお偉いさんから、そんな声をかけられることでしょう。

1球1球の投球判定に一喜一憂する子供達
そして、際どいコースの判定に「エェ~~」と声を上げるお母さん達
そんな、プレッシャーと責任があるから遠慮がちになるますが
審判をする上で、1番楽しく遣り甲斐があるのは
球審:PU(プレート・アンパイア)だと思います

「ストライク」「ボール」この判定をどのようにすれば
安定し正確にジャッジできるようになるのか?

NPBのプロ審判員でも、キャンプで3000~5000球以上判定し
シーズンに向けて「精度を上げる」訓練を毎年するなようです

正直、私などそんな精度は持ち合わせていませんが
ただ、「基本行動」をしっかりやれば
ある程度の「正確性」は上げることが出来ると思います

そのひとつが「スロット・ポジション」です



写真は、昨年行なわれた、NPB・U-26 vs 大学生選抜の試合の1シーンです
右打者の時と左打者の時では、PUのポジションが明らかに違いますよね

打者と捕手の隙間から、覗き込む「スロット・ポジション」

打者のインコース側のホームプレート延長線に
体の中心を合わせて構えます

何故インコース側なのか?

少しだけ、自分で考えてみましょう(*^_^*)






2010年2月7日日曜日

2人制

先週の日曜日
近所の高校紅白戦を先輩と二人で
今年初の試合を行いました

1~5回は、自分がPUに入り
6~9回は、先輩がPU、自分がBUを務める2人制審判

この先輩とは、何度もクルーを組み試合をしています
先輩と自分と生徒二人を入れた、4人制での試合です

「生徒二人を入れないで二人で出来るかな?」

そんな話を去年していたので
トレーニングがてら、紅白戦に参加させて頂くことになりました

二人ともほぼ初体験に近い2人制でしたが
特に大きなチョンボもなく、試合は終わりましたが
とても危なっかしいジャッジの連続でした(--;)

普段の4人制とは、まったく違った動きをしますが
とてもとても有意義な経験をしたと思います

で・・・

本日、2人制審判講習会に参加してきました

2~3回の講習会や実戦をやったからといって
とてもとても「身に付く」ようなものでは無いですが
この経験は、4人制でも必ず生きると思っています

4人制よりも、数段早く状況判断しなければダメだし
ポジショニングは、距離よりも、角度を優先しなければ
正確なジャッジなど出来ないですもんね


4人制から、2人減らして、2人制なのか?

2人制に、2人加えて、4人制なのか?


公認野球規則 1・01

野球は、囲いのある競技場で、
監督が指揮する九人のプレーヤーから成る二つのチームの間で、
一人ないし数人の審判員の≪権限の≫もとに
本規則に従って行なわれる競技である


>一人ないし数人の・・・

もともとは、一人の審判員でゲームが行なわれていたのが
一人増え、二人増え、三人増えて・・・の4人制

2人制を少しでも理解できれば
きっと、4人制でも余裕が持てるようになるのでしょうね


そんな日が来るのを夢みて、頑張るしかないな!

2010年2月3日水曜日

満塁を覚える(2)

次は、「ノーキャッチ」のケースをイメージしてみます

2死満塁・レフトライン際へ大きな打球が上がり
各走者は一斉に次の塁へスタートを切りました



【PU】
打球方向を反応し
3塁走者の本塁蝕塁を確認

【3BU】
ラインをキープしながら打球に近づき
確実に足を止め、しっかりと捕球を確認しジャッジ
プレー1段落するまで、その場に留まる

【2BU】
打球が抜けるのが明らかな場合
2塁走者の3塁蝕塁を確認するのですが
走者の背後から追いかける形になりますので
素早く直線的にスタートを切らないと間に合いません。

タイミングは「野手と走者」の動きから判断し
全力ダッシュ!が必要になります

また、2塁走者が3塁を回り、本塁へ向かったら
1塁走者・打者走者の3塁でのプレーに備え
ファウル地域に移動し、待ち構えるポジションを取りますが
この時、外野からの本塁、捕手から3塁への送球など
「送球路」を横切る時は、十分に状況を見ながら
選手の妨げにならないように注意します。

【1BU】
打球が上がったら、「リミング」で一・ニ塁中間点付近に移動し
先に1塁走者の2塁蝕塁を確認し、
その後、打者走者の1塁蝕塁を首だけ振って確認します

この時、2BUと同じく
1塁走者の2塁蝕塁を背後から確認しますので
出来るだけ早くスタートを切らなければなりません。

「野手と走者」と「2BU」の動きを見ながら判断します
初めに、打球方向に反応していれば
打球・野手・走者・2BUが全て見えますので
思いっきりスタートしましょう!

このように、2死や打球が抜けた場合では
スタートのタイミングが非常に早くなりますが
無死・1死満塁だった場合や、「キャッチ」「ノーキャッチ」の
判断が難しく、ギリギリの打球だった場合
「走者」の動きを十分に観察し
次のプレーに素早く対応する必要はあります

この満塁の2ケースを覚えると
■走者2塁
■走者1・2塁
■走者1・3塁
■走者2・3塁
これらのケースも基本的には同じ動きになりますので
いろいろなケースを覚えなくても対応できると思います。


フォーメーションは、ひとつの動きを
4人のクルー全員が動けた時に成り立ちます

しかし・・・・

誰かが間違ったとしても、プレーは続きますので
他のクルーが協力し「ジャッジ」しなければなりません。

フォーメーションとは「手段」であって
正しいジャッジをする「目的」ではありません!

ミスを恐れず、どんどんグランドに立ちましょう

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