2011年 公認野球規則
今年は、ブルーの表紙です
昨年1月に日本野球規則委員会から
(1)~(17)の改正の発表がありました。
そのなかでも特に
①球審の妨害
②捕球後にデットラインを超えた
③打者走者が打球に触れた
④バッターボックス内での妨害
この4つの改正が、直接プレイに関係しそうなので
抜粋し、昨年との違いを考えてみます。
先ずは・・・①
2・44(C)審判員の妨害-(1)
《盗塁を阻止しようとしたり、塁上の走者をアウトにしようとする》が追加
2・44(C)、5・09(b)ともに
《【原注】捕手の送球動作には、投手への返球も含む》が追加
例)
無死1塁、初球ストライク後、
捕手が投手に返球しようとした時球審の身体に、
捕手の腕が当たり送球が逸れ1塁走者が、
それを見て2塁へ到達した場合
☆5・09(b)により、ボールデット、走者は1塁へ戻る
2010年までは「捕手の送球動作を、球審が・・・」でしたが
今回の改正で、捕手の送球動作の”範囲”が、
より明確な表現になりました。
次に・・・・②
5・10(f)【注】我が国では、正規の捕球後、
野手がベンチに踏み込めば、ボールデッドとし、
各走者は野手が踏み込んだときの
占有塁から一個の進塁が許される。
6・05(a)【注】我が国では、正規の捕球の後、
野手がダッグアウトまたはボールデッドの箇所に
踏み込んでしまえば、ボールデッドとする。
7・04(c)【注】我が国では、正規の捕球の後、
野手がダッグアウトまたはボールデッドの個所に踏み込めば、
ボールデッドとし、各走者は野手が踏み込んだときの
占有塁から一個の進塁が許される。
この3項の【注】が削除されました。
例)
少年野球の試合、フェンスなどの柵は無く、
デッドラインを引いた、学校のグランドで
1死3塁、打者の打球は3塁ベンチ付近への飛球
3塁手はデッドラインの内側で捕球したが
勢い余って、デットラインを超えてしまった場合
昨年までは、デットラインを超えてしまえば
捕球は認められ、打者はアウトとし
◆「ボールデット・走者に1つの安全進塁権を与える」でしたが
今回の【注】削除により、デットラインを超えても
☆倒れ込まない限り「インプレイ」となりました。
続いて・・・③
6・05(g)を次に追加する
《ただし、打者がバッタースボックス内にいて、
打球の進路を妨害しようとする意図がなかったと審判員が判断すれば、
打者に当った打球はファウルボールとなる》
最後は・・・④
6・05(h)に次を追加する
《ただし、打者がバッタースボックス内にいて、
打球の進路を妨害しようとする意図がなかったと審判員が判断すれば、
打者の所持するバットに再び当った打球はファウルボールとなる》
☆③・④については
バッターボックス内での、打球に対する”打者の妨害”の
解釈を明確にする条文が追加されました。
あくまでも、個人的に4項だけを抜粋してみましたが
実際には、17項の改正がありますので
「2011年 公認野球規則」で、確認してくださいませ!