2010年4月10日土曜日

タイムプレイ

球審の大事な仕事の中に
「タイムプレイ」の判定があります



写真のシーンは、二死満塁から打者が三塁線を破る打球を放ち
2塁走者が本塁へ、1塁走者が3塁へ滑り込んでいます。

打球を処理した左翼手は3塁へ送球し
まさに、1塁走者に対しタッグプレイが行なわれています。

ここで注目して頂きたいのは
球審の「目線」と「ポジション」です。

2塁走者の”本塁到着”と、1塁走者の”アウト”のタイミングを
同一視野に収め、どちらが速いか確認しています。

規則:4・09(a)
三人アウトになってそのイニングが終了する前に、
走者が正規に一塁、二塁、三塁、本塁に進み、
かつこれに触れた場合には、そのつど1点が記録される。

【注一】第三アウトがフォースアウト以外のアウトで、
そのプレイ中に他の走者が本塁に達した場合、
球審は、その走者にアピールプレイが残っているか否かに関係なく、
本塁到達の方が第三アウトより早かったか否かを明示しなければならない。

これが「タイムプレイ」です。

このプレーが仮に、3塁で「アウト」が宣言され、
そのアウトの”瞬間より先”に、走者が本塁へ到達したと判断した場合
得点は認められますが、「アウト」が先と判断した場合は無得点となります。

「アウトの時」は

【アマチュア内規】
②アウトの時機
アウトの成立する時機は、審判員が宣告したときではなくて
アウトの事実が生じたときである。
第三アウトがフォースアウト以外のアウトで、
そのアウトにいたるプレイ中に走者が本塁に達するときなどのように
状況によっては速やかにアウトを宣告しなければならない。

【JSBB:競技者必携(規則適用上の解釈)】
(3)アウトの時期(第三アウトと得点の関係)
アウトの時期は、審判員が”アウト”の宣言をした瞬間ではなく
プレイが終了した瞬間である。
【注】球審が、プレイ終了時点が確認できない場合は
アウトの時期は審判員が”アウト”を宣言した時点としなければならないから
得点に関係のある第三アウトの場合には
審判員はアウトの瞬間に速やかに宣言しなければならない。
この場合に落球したような場合は宣言の訂正となるが、やむを得ない。

どちらも「プレイが生じた瞬間」を示していますので
球審は、≪走者の本塁到達≫と≪タッグの瞬間≫を
同時に見なければなりません。
そのためのポジショニングも、とても重要になりますね。

そして、このタイムプレイにはキメポーズがあります

得点が認められた場合、ホームプレートを指差し
”That run scores!That run scores!”「1点」と宣言し
”Score that run!”「1点」とバックネットに向かい示します

得点が認められない場合
”No run scores!No run scores!”と
両手を頭上で交差するように振り、無得点を示します!

この『タイムプレイ』
1度でいいから、カッコよく決めてみたいですね~(^^;)

2 件のコメント:

  1. ど素人審判2010年4月13日 12:12

    写真の三塁コーチャーの左側に居るのは三塁審ですか?

    三塁審だとしたらのような状況だったからこの位置にいるのでしょうか?

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  2. >ど素人審判さん!
    コメントありがとうございます
    三塁審の位置ですが、何かの目的があったのではないでしょうが?
    わたしには解りません・・・(^^;)
    今度誰かに、こっそり聞いてみます。

    返信削除

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