2010年2月18日木曜日

第3ストライク

球審をやってみると「ストライクスリー!」と
カッコよく決めたいと思う事もあります・・・が
この「第3ストライク」はドラマを生むことがあります(^^;) 

「振り逃げ3ラン」

知ってる人も多いと思いますが、後味悪いですよね

じゃ「振り逃げ」って規則から見て
実際どうゆうことなのかと・・・考えてみました。

規則 6・05:打者は次の場合、アウトとなる
(b) 第三ストライクと宣告された投球を、捕手が正規に捕球した場合
(c) 無死または一死で一塁に走者があるとき、第三ストライクが宣告された場合

(b)は、通常の「三振」といわれるもの
(c)は、「振り逃げ」出来ないケースでの「三振」

そもそも規則書には「振り逃げ」なんて文字はみつかりません。
完全に、日本だけの用語なんでしょうね

では、「振り逃げ」ってなんぞや?

規則6・09:次の場合、打者は走者となる。
(a) フェアボールを打った場合。
(b) (1)走者が一塁にいないとき、
   (2)走者が一塁にいても二死のとき、捕手が
    第三ストライクと宣告された投球を捕えなかった場合。
【原注】 第三ストライクと宣告されただけで、
まだアウトになっていない打者が、気がつかずに、
一塁に向かおうとしなかった場合、その打者は
〝ホームプレートを囲む土の部分" を出たらただちにアウトが宣告される。

この(b)にあたるのが「振り逃げ」といわれるケースです
ここで、注意して読んで頂きたいのですが

フェアボールを打った場合と、「振り逃げ」といわれるケースは
どちらも「打者」が「走者」の身分になったって事なのです!

「振り逃げ」とは、何か卑怯な響きに聞こえますが
内野ゴロを打って、1塁へ向かうのと何の違いも無いんです
ただ、1塁へ先に達したとしても「安打」は記録されません・・・

振らなくても「振り逃げ」ですが(^^;) 
1番厄介なのが、「正規の捕球」の定義です
ここを理解していないと、とんでもないトラブルに
なりかねないので十分注意する必要があります。

少年野球では、比較的「振り逃げ」が多いので
わたしは、ジャッジも区別するようにしています

■正規の捕球場合
「ストライク・スリー!」でドアノックのジェスチャー

■正規の捕球で無い場合
「ストライクスリ~~!」で人差指を出し、手を高く挙げ
「ノーキャッチ」とコールするようにしています




昔は親指を立て「ストライク!バッターアウト!」と言ってた記憶がありますが
今そんな事したら、二度と審判に呼んでもらえません(x_x)!

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